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【WORLD PC EXPO 99レポート Vol.20】主要メーカーのブースを紹介

1999年09月09日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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WORLD PC EXPO 99会場では、各メーカーがさまざまなコンセプトの下、目玉となる主力製品を出展している。中には発売時期が気になる注目の参考出品も多い。数々のメーカーの中から、動向が注目される主要企業のブースを紹介する。

富士通(株)は、同社の『FMV』シリーズといったハード分野以上に、InfowebとNIFTY SERVEが合併して誕生する巨大プロバイダー『@nifty』を強力にアピール。基幹事業をインターネットサービスに移行させつつある同社の戦略を強く反映した。

@niftyのデモでは、「インターネットはすべて」と強調する
@niftyのデモでは、「インターネットはすべて」と強調する



(株)東芝は、同社の『Libretto ff』と『DynaTop』シリーズを中心に展示を行なった。Libretto ffは、付属のヘッドフォン付き外部リモコンでMP3ファイルの再生が可能。モバイルPCの新スタイルを提案した機種とあって、会場内で同製品を貸し出すサービスも実施されている。

東芝は、Libretto ffを使って音楽を楽しむ方法を提案東芝は、Libretto ffを使って音楽を楽しむ方法を提案



日本電気(株)は、9月2日に発表したばかりの新コンセプトPC『simplem』を全面的に押し出した。インテリア性を重視したデザインや、キーボードやTAまでワイヤレス化が図られるなど、最大手メーカーによる斬新な展開だけに注目度も高かった。

simplemシリーズはインテリア性を重視
simplemシリーズはインテリア性を重視



10月上旬発売予定のプリンター『PICTY 920』に、simplemと同じカラーのカバーを付属したモデルを参考出品。simplemとセットで購入するユーザー先着5000人に提供する予定とのこと。

カバーは、simplemシリーズと同じ薄緑のクリアフレーム
カバーは、simplemシリーズと同じ薄緑のクリアフレーム



日本アイ・ビー・エム(株)は、音声認識ソフト『ViaVoice』に対応したアプリケーションを展示。WorkPadや同社のサーバー『Netfinity』シリーズの紹介にも力が入っていた。

IBMブースでは、美しいペインティングを施したWorkPadカバーも
IBMブースでは、美しいペインティングを施したWorkPadカバーも



モバイルスキャナー、5連装CD-R/RWドライブ---注目の参考出品

松下電器産業(株)は、『Let'snote』シリーズの新製品のほか、参考出品が目を引いた。

“モバイルスキャナー”は長さ約10cmと小型で軽量なTWAIN対応スキャナー。300dpiで各色8bitの入出力が可能な上、毎秒1000mmのスキャン速度を実現。ほぼリアルタイムで画像を取り込むことが可能だ。名刺管理ソフトや画像処理ソフトが付属し、価格は3万円前後、早ければ10月末にも発売される。

取り込んだ画像をソフトでつなぎ合わせて1枚の画像に再構成、最大42cm四方をスキャンできる
取り込んだ画像をソフトでつなぎ合わせて1枚の画像に再構成、最大42cm四方をスキャンできる



同じく参考出品の“ワイヤレス3Dマウス”は、赤外線ではなく微弱電波を使用した点が特徴。その分、障害物の影響を受けにくいという。受信部とマウス本体で構成され、動作距離は1m。マウスは単4乾電池、受信部はPS/2ポートから電源供給される。カラーは2種類で、アイボリーが10月、ゴールドが11月発売予定。価格はオープンだが、実売6500円程度になるという。

ワイヤレスマウスはスクロール用ホイールも装備
ワイヤレスマウスはスクロール用ホイールも装備



テレビチューナー内蔵の『15インチAV液晶モニター』もお目見えした。D-sub15ピンのRGB端子のほか、ビデオ入力、S端子を装備。台の部分にステレオスピーカーも内蔵している。発売時期、価格とも未定。

チューナーを接続すればHDTV方式にも対応する
チューナーを接続すればHDTV方式にも対応する



(株)リコーは、得意のCD-R/RWドライブで2製品を参考出品した。

まず“5連装CD-R/RWチェンジャードライブ”。マガジントレーにメディア5枚を差し込んで使用する方式で、5インチベイに内蔵できる。書き込み速度はCD-R/RWとも4倍速、読み込みは20倍速をサポート。インターフェースはSCSI-2。発売は年内を予定し、価格は7万円台になりそうだという。

同じデータを複数コピーする場合や、大容量HDDのバックアップに威力を発揮しそうだ
同じデータを複数コピーする場合や、大容量HDDのバックアップに威力を発揮しそうだ



“CD-R/RW+DVD-ROMドライブ”はATAPI接続の5インチベイ内蔵型。読み取り速度はCD-ROMが24倍速、DVD-ROMが4倍速をサポート。書き込みはCD-Rが6倍速、CD-RWが4倍速。年内の発売を予定し、価格は「CD-R/RWとDVD-ROMドライブを1台ずつ買うよりは安く」(担当者)として5万円ほどになるとのこと。

「CD-R/RWとDVD-ROMドライブを1台ずつ買うよりは安くしたい」と担当者「CD-R/RWとDVD-ROMドライブを1台ずつ買うよりは安くしたい」と担当者



シャープ(株)が参考出品したのは、『Zaurus』を住宅地図端末として活用するシステムだ。(株)ゼンリンの地図ソフト『Zmap』シリーズのデータを切り取ってZaurusに保存。5段階縮小拡大表示が可能で、画面をなぞるとスクロールする。建物名・居住者名による検索もできる。各種業務と地図データの連動も考慮されている。発売時期、価格とも未定。

デモ機には新宿区の住宅地図が納められ、詳細な地図がするするとスクロール
デモ機には新宿区の住宅地図が納められ、詳細な地図がするするとスクロール



日本ヒューレット・パッカード(株)は、デジカメ専用ともいえるインクジェットプリンターを参考出品した。プリンター部分は同社の新製品『DeskJet 970Cxi』と同じだが、コンパクトフラッシュとスマートメディアスロットを各1つずつ装備。パソコンを介さずに、プリンターだけでデジタルカメラで撮影した画像を印刷できる。発売時期、価格とも未定とのこと。

スロットにカードを差し込んだ後、右側の液晶表示を確認しながらボタン操作して出力する
スロットにカードを差し込んだ後、右側の液晶表示を確認しながらボタン操作して出力する

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