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米Virtual Relocationと日商岩井、アメリカ国内への転居や旅行を考えている日本人を対象とした引越・旅行情報サイトを発表

1999年09月09日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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米Virtual Relocation社と日商岩井米国会社、日商岩井(株)は、引越・旅行に関するの情報を無料で提供するサイト“ヒッコシガイド”を10日にスタートすると発表した。アメリカに向かう日本人旅行者やアメリカ国内への転居を考えている日本人などを主な対象とし、引越や旅行に関する情報を集積、ポータルサイトを目指す。サイト開設時の主なサービスは、全米50州、900都市を網羅する人口、物価などの統計情報と、関連旅行サイトへのリンクリストの2つ。今後は、引っ越し費用の見積もりメニューの追加や、同サイトと連動し旅行/不動産商品の受発注といったサービスを行なうEコマースサイトの開設を計画している。

Virtual Relocation社のスコット・テイラー社長(左)と、日商岩井物資製品部ライフスタイル課の羽鳥直人課長
Virtual Relocation社のスコット・テイラー社長(左)と、日商岩井物資製品部ライフスタイル課の羽鳥直人課長



Virtual Relocation社は、インターネット上で引越・旅行情報の総合サイト“VirtualRelocation.com”を運営する企業。'95年にオレゴン大学の学生が同サイトを開設し、現在同社の社長を務めるスコット・テイラー(Scott Taylor)氏が買収した。現在、1日のトラフィックは約1万3000ヒットという。現時点で日商岩井との資本関係はないが、今後のEコマースの展開を踏まえ、日商岩井は「将来的に資本交流を行なう可能性は十分ある」と語っている。

“ヒッコシガイド”


トップページ。左の青い柱が統計情報やサイトインフォメーションへのチャンネル。右の白地部分が、リンク集のメインカテゴリー(目次)
トップページ。左の青い柱が統計情報やサイトインフォメーションへのチャンネル。右の白地部分が、リンク集のメインカテゴリー(目次)



“ヒッコシガイド”のサービスの柱は、アメリカ各都市の統計情報と、関連旅行サイトへのリンクリストの2つ。近々のサービス展開として、企業や団体を対象とした“ヒッコシガイド”のメニューのカスタマイズを予定しているほか、将来的な計画としては、引越費用の見積もりなどサービスメニューの追加を予定している。また、同サイトと連動した別サイトとして、航空チケットの販売など旅行/不動産商品の受発注を含むEコマースサイトの展開を予定しているという。

・統計情報
対象となるのは全米50州、900都市、3万9000コミュニティー。提供する統計情報は人口/就学率/物価など29項目。これらのデータは州政府や地方自治体が提供する情報をバーチャルリロケーション社が構成したもの。検索メニューも用意されている。これらは全て日本語で提供されている

・リンクリスト
リストの作成にあたりベースとしたのはVirtual Relocation社の英語サイト“VirtualRelocation.com”。これに“ヒッコシガイド”独自で選別した日本語のページを加えて再構成をはかり、サイト開設時で合計16万件のリンクを掲載する。トップページの不動産/旅行/教育といったメインカテゴリーは12項目で、それをさらに細かく分類したサブ・カテゴリーは200項目。リンクが張られているホームページの内容については、フリーワード検索とテーマ検索が可能。


“ヒッコシガイド”スタート時にリンクを張るホームページは、英語のものが多くを占める。日商岩井米国ポートランド支店の村田吉章課長は今後の課題として、日本語ページの拡充や、英語サイトの翻訳ページの開設を挙げている。

“ヒッコシガイド”の運営費用は広告収入で賄い、現在ライコスジャパン(株)、ヤマト運輸(株)、イー・ローン(株)がスポンサー契約を行なっている。3年間で1000万ドル(約11億円)の広告収入を目指す。

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