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日本ベリサイン、デジタル証明書システムの提供サービス“Go Secure!”を発表--第1弾として“Go Secure! for Web Applications”の提供を開始

1999年09月08日 00時00分更新

文● 編集部 寺林暖

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日本ベリサイン(株)は8日、公開鍵暗号基盤システムを企業に提供する統合サービス“Go Secure!”を発表した。同サービスは統合コンポーネント/カスタマーサポート/システム導入サービス/セットアップガイドから構成される。

同社は“Go Secure!”の第1弾として、企業のウェブアプリケーションに公開鍵暗号基盤システムを組み込む“Go Secure! for Web Applications”サービスを8日に開始した。対応サーバー環境は、ネットスケープ社のEnterprise 3.51以降、マイクロソフト社のInternetInformationServer 4.0以降。対応クライアント環境はNetscape Communicator4.06以降およびInternet Explorer4.0以降。OSはサーバー側がWindows NT4.0/Solaris2.5.1以降/HP-UX10.22以降に、クライアント側はWindows 95/98/NT4.0に対応している。基幹システム導入サービスを含み、価格は600万円からとなっている。

発表会では、同社のマーケティング部の部長である富和伝松陰(ファーデン・ショーイン)氏が「エクストラネットを導入する企業は年々増え、費用対効果で効率のよいセキュリティーのニーズが高まっている。Go Secure!サービスは既存のアプリケーションを活用するため、簡単にデジタル証明書環境へ移行することが可能なほか、リソース/サポート等のコストも削減できる」と語った。

同社マーケティング部の部長である富和伝松陰氏
同社マーケティング部の部長である富和伝松陰氏



次に、同社マーケティング部のテクノロジー課課長である稲村雄氏が“Go Secure! for Web Applications”のコンポーネントを解説した。



同パッケージは、“パーソナル・トラスト・エージェント(PTA)モジュール”を装備。サーバー側のアプリケーションに、デジタル証明書の自動認識機能を与える。クライアント側のユーザーは、専用ソフトウェアを必要とせずに、ブラウザー経由でデジタル証明書の利用/更新ができるという。“パスワード・マイグレーションモジュール”は、既存のパスワードベースのシステムをデジタル証明書ベースのシステムへ変換する機能。認証条件をCSV(Comma Separated Value)形式のファイルとして登録し、特別なハード/ソフトなしに、デジタル証明書を自動的に承認する。ほか、“管理者用アクセス制御モジュール”、“証明書読み取りモジュール”、“証明書有効確認モジュール”を装備している。

同社は電子メールシステムやVPN(Virtual Private Network=私設仮想回線)に対応した“Go Secure!”シリーズの出荷も予定しているという。VPN対応版の発売は未定だが、電子メールシステム対応版は今年中に出すという。

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