(株)東洋情報システムは7日、分散オブジェクトシステムを構築するミドルウェアパッケージの最新バージョン“OrbixOTM
3.0”、およびCORBA準拠のJavaミドルウェアの最新バージョン“OrbixWeb
3.2”を発表した。対応OSは両製品とも、Windows 95/NTおよびSolaris(HP-UXも対応予定)。10月1日発売予定で、価格はOrbixOTM
3.0のNT版が214万円、Solaris版が295万円。Orbix Web 3.2のプロフェッショナル(サーバー)版は、NT版/Solaris版ともに54万円、スタンダード(クライアント)版は、NT版/Solaris版ともに15万円となっている。
OrbixOTM 3.0は、アイルランドのIONA Technologies(アイオナ・テクノロジーズ)社が開発したCORBA準拠のミドルウェア『Orbix』を通信基盤として採用。今回のバージョンアップにより、トランザクション管理/システム管理/ディレクトリーサービス/イベントサービス/セキュリティー機構などのサービスコンポーネントが、従来のC++以外にJavaをサポートした。また、暗号機能としてSSL(Secure
Sockets Layer)V3.0をサポートしセキュリティー機能を強化したほか、JavaアプレットやIIOPファイヤーウォール“Orbix
Wonderwall”のサポートも行なわれている。
発表会では、同社の分散オブジェクト推進部の企画担当主任である河合隆慶氏が「(CORBAの最大規模のコンソーシアムである)OMGには現在800社以上が参加し、ベンダー以外に一般ユーザーの参加も見られるようになった。CORBAは実用段階にきており、Orbixは全世界で3500社以上の導入実績を持っている」と語った |
OrbixWeb 3.2はIONA社が開発した、OMG(Object Management Group)のCORBA準拠のJavaミドルウェア。UNIXやWindowsからメインフレームまでのプラットフォーム上で、Javaアプリケーションの開発環境を提供する。今回のバージョンアップで、アプリケーション開発に必要なコードを自動生成するOrbix
Code Generation Toolkit(CGT)がサン・マイクロシステムズ社のJava 2 Enterprise
Edittion(J2EE)に対応。また、JavaとWindowsアプリケーションを統合する『OrbixCOMet
Desktop』が同梱された。