このページの本文へ

【World PC Expo 99 レポートVol.17】米Aureal社、自社ブランドのサウンドカード2製品を発売へ

1999年09月08日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

米Aureal社は、PCIスロット用サウンドカード『SQ2500』『SQ1500』の2製品を発表した。同社は3Dサウンドシステム“A3D”を搭載したチップやサウンドカードをOEM販売していたが、自社ブランドでの発売はこれが初めて。日本では(株)アスクが販売する。発売は9月14日の予定で、価格はSQ2500が1万4800円、SQ1500が9800円。

両製品は、A3Dに対応した3Dサウンドカード。A3Dは、NASAや米軍がシミュレーション用に使用していた技術をベースに開発されている。音源の位置の前後、左右、高低を2スピーカーシステムで再現するというもので、100社以上のゲームメーカーが対応ソフトを開発しているという。同社では自社のチップやサウンドカードを、デルコンピュータ、ソニーといったハードメーカーに提供している。

SQ2500は、『VORTEX2』チップを搭載し、音を反射する壁の材質の違いも計算して残響を作り出す“A3D 2.0”に対応。576音色のシンセサイザーとリバーブ、ディレイといったエフェクトを内蔵している。コネクターは、ステレオミニジャックのラインアウト2系統と同じくラインイン1系統、マイクロフォン1系統に加え、ジョイスティック/MIDI用シリアルポートとデジタルアウト(コアキシャル)を装備している。

SQ1500は『VORTEX』チップを搭載した下位モデル。シンセサイザーは512音色内蔵。コネクターなどその他の仕様はSQ2500とほぼ変わらない。

国内販売はアスクが担当。当面は英語パッケージと英語ドライバーが付属し、マニュアルと保証書が日本語で提供される。

「PCのカタログに“Aurealチップ搭載”と書「PCのカタログに“Aurealチップ搭載”と書


かれるよう知名度を上げたい」と語る武藤
社長

記者発表では、Aureal社と販売代理契約を結んだアスク社長の武藤和彦氏が、「2製品合計で年間5万枚の出荷を目指す」と意気込んだ。

「各PCメーカーからAurealブラン「各PCメーカーからAurealブラン


ドで販売して欲しいとの注文が
相次いでいた」と語るオフラーテ
ィー氏

またAureal社のシステムディビジョン副社長のブレンダン・オフラーティー(Brendan O'Flaherty)氏は、「A3Dは、クリエイティブ社の3Dサウンドシステム“EAX”に比べ、よりリアルな音を再生でき、対応ソフトも多い」と自信を見せた。

Aureal社は、米ダイアモンド・マルチメディア社にサウンドカードをOEM供給しており、製品は国内でも人気が高い。だがオフラーティー氏は、「S3社に買収されて以降、ダイヤモンド社からは何のオファーも来ていない。在庫分は販売するのだろうが、その後は知らない」と語り、ダイアモンド社のサウンドカードが市場から消える可能性が高いとの見通しを示した。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン