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【WORLD PC EXPO 99 レポート Vol.8】マイクロソフト、幕張で『BackOffice Small Business Server 4.5』の製品説明会を開催

1999年09月07日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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マイクロソフトは千葉・幕張のホテルで、10日に発売する『Microsoft BackOffice Small Business Server 4.5』の製品説明会を開催した。製品の販売にあたっては、サーバー自体の機能以外に『Office 2000』との連携機能もセールスポイントにしていくという。

マイクロソフトの常務取締役阿多親市氏
マイクロソフトの常務取締役阿多親市氏



SBS 4.0ユーザーからのフィードバックを反映

SBS 4.5の機能説明に先立って挨拶に立った、阿多常務取締役は、「SBS 4.0では、購入していただいたお客様から、価格の安さ、管理の容易さ、導入や設定の容易さについて満足していただいた」「しかし一方で、製品につけられた“最大25クライアントまで”や、“データベースの最大容量1GB”といった制限に対して多くの不満が寄せられた」と述べた。そして、それに応える形でクライアント数の増加(50クライアント)、1データベースあたりの最大容量を10GBに増加、サーバー製品の最新バージョン(『SQL Server 7.0』、『Exchange 5.5』、『Proxy 2.0』)の採用などを行なったという。

さらに顧客への販売メッセージとして、「SBS 4.0では、単独のサーバーとしてのメリットを訴求するということから、上位バージョンであるBackOffice Serverの廉価バージョンという位置付けだった」が、「SBS 4.5では、Office 2000との組み合わせによるソリューションをアピールし、パソコンが50台以下という事業所に最適なサーバー」という位置付けにシフトするという。

また、記者団からの「SBS 4.0発売時は、販売目標を3万としていたが、達成されたのか」という質問に対しては、「残念ながら目標は下回った。数字については現時点では公表できない(阿多常務)」とし、SBS 4.5の目標発売数に関しても明言を避けた。

(左から)阿多常務、エンタープライズ・シナリオマーケティング統括部の安田敦志プロダクトマネージャ、同統括部の前田隆志プロダクトマネージャ
(左から)阿多常務、エンタープライズ・シナリオマーケティング統括部の安田敦志プロダクトマネージャ、同統括部の前田隆志プロダクトマネージャ



SBS 4.5の機能説明では、Office 2000との統合・連携の強化について、「Office 2000のコラボレーション機能を使うにあたって、最大限に活用できる環境を提供する(安田プロダクトマネージャ)」と、阿多常務の言葉どおりOffice 2000との連携を強くアピールしていた。

サポート面では、“スタンダードサポートとして”、無期限の2*インシデント無償サポートを行なうとしている。セットアップに関してもサーバーアプリケーションのセットアップだけでなく、ツール類や、Office 2000アプリケーションに関しても統合してセットアップが行なえる。また、ユーザー管理などの、従来ある程度のスキルが必要だった設定に関しても、難しい言葉を避けたウィザード形式の設定で容易に行なえるとしている。

インシデントサポート:大きな問題が解決するまでを単位とするサポート


SBS 4.5の管理コンソール画面。サービスにエラーが起こると、赤色で表示される。サービスを再開するには赤色の表示をクリックするだけですむ
SBS 4.5の管理コンソール画面。サービスにエラーが起こると、赤色で表示される。サービスを再開するには赤色の表示をクリックするだけですむ



同じくSBS 4.5のコンソールで、ユーザー管理画面を表示したところ。行ないたい操作のアイコンをクリックすると、ウィザード形式のでの設定画面が立ち上がる
同じくSBS 4.5のコンソールで、ユーザー管理画面を表示したところ。行ないたい操作のアイコンをクリックすると、ウィザード形式のでの設定画面が立ち上がる

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