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ナナオ、平面トリニトロン管を採用した19インチCRTディスプレーを発売

1999年09月06日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)ナナオは6日、ソニー製の平面ブラウン管“FDトリニトロン”を採用した、19インチCRTディスプレー『EIZO FlexScan T760』を発表した。価格は9万9800円で、10月1日に発売する。

FlexScan T760に採用されたFDトリニトロンは、AG(アパーチャーグリル)ピッチが中央部で0.24mm、周辺部で0.25mmのもので、*中央が凹んで見えないように設計されており、自然な平面感覚が得られるという。電子ビームを照射する電子銃は新開発されたもので、フォーカス精度が向上しているという。電子銃のカソードに新素材を採用し、電子ビームフォーカスの経年劣化が少なく、当初のシャープさが維持されるという。外光の反射を防ぐディスプレー表面のコーティングは、同社独自の“Super ErgoCoat”で、外光の影響を抑えるとともに色再現性が高まっている。

*:中央部と周辺部で、前面のガラスの厚みを変えることで、正面から見たときに正しく平面に見えるようになっている。

磁場による画像の歪みの補正には、新開発の“EIZO DSP”を採用し、従来のアナログコントローラーでは実現できなかった任意の波形を発生させることで、適切な歪み補正が可能となった。表示解像度は、1600×1200ドットでリフレッシュレート75Hz、1280×1024ドットでリフレッシュレート85Hzで、ちらつきを抑えた表示が可能。

本体にはUSB Hub機能(アップストリーム×1、ダウンストリーム×4)を搭載するが、USBを介してディスプレーの調整を行なうことができるユーティリティー『ScreenManagerPro for USB』(Windows 98用)が標準で付属する。

また、世界で最も厳しい環境総合企画TCO'99に適合するほか、省電力化設計により国際エネルギースタープログラム“Energy2000”に対応する。

ナナオでは、年内に21インチモデルも投入する予定という。

FlexScan T760の主な仕様は以下のとおり。

AGピッチ 中心部0.24mm、周辺部0.25mm
入力端子 D-Sub15ピン、5BNC
水平走査周波数     30~99kHz
垂直操作周波数   50~160Hz
最大推奨解像度  1280×1024ドット、85Hz
画像調整機能 コントラスト、輝度、画像位置、画像サイズ、歪み(台形、糸巻き、弓形、平行四辺形)、色ずれ(水平、垂直)、モアレ補正、傾き補正、ユニフォミティ補正、信号フィルター、消磁、オートサイジング、カラー調整、色温度設定
サイズ 幅452×奥行き455×高さ478mm
重さ 26.5kg

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