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アクセス、BSデジタル・データ放送向けブラウザーを開発

1999年09月02日 00時00分更新

文● 編集部 高柳政弘

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(株)アクセスは、2000年末からBSデジタル放送の始まるデータ放送に対応したデジタルテレビ向けブラウザーソフトを開発したと発表した。昨年末より、BSデジタル放送のコンテンツ仕様規格化が進められ、XMLを基にした放送向けコンテンツ記述言語“BML(Broadcast Markup Language)”が平成11年5月27日に策定された。同社は、情報家電向けブラウザー『NetFront』に、デジタル放送からコンテンツを読み込む機能を追加し、(社)電波産業会(ARIB)の推奨するARIB仕様のBMLに対応した『NetFront for DTV』を提供する。

ARIBで策定されたBMLは、インターネットの標準を基にしており、既存のコンテンツやツールも利用可能となる。2000年のサービスで使われるBMLの仕様は、以下のとおり。

BML仕様
・XHTML 1.0
・ECMAScript(JavaScript)
・CSS1/CSS2のサブセット
・DOMのサポート
・ARIB放送用拡張API

同社では、JavaScript対応の『NetFront2.5』を(株)セガエンタープライゼスのゲーム機『Dreamcast』向けなどにリリースしている。これに、スタイルシート、ARIB拡張APIなどを追加した『NetFront for DTV』では、放送からコンテンツを読み込むため、放送読み込み用のインターフェースも持つ。

『NetFront for DTV』は、放送用BMLコンテンツの表示とインターネットコンテンツの表示が可能で、放送とインターネットを融合したサービスを提供する。『NetFront for DTV』は、BS内蔵型テレビ、パソコンなどに搭載可能。デジタルテレビで利用されるさまざまな組み込み用OS(μITRON、pSOS、VxWorks、OS-9、Windows CE、Aperios)に対応している。

同社は、2000年末の放送サービス開始に合わせて、1999年末までに、テレビメーカー各社に同ブラウザーを提供する。同ブラウザーは、国内BSデジタル放送のほかにも、CSデジタル放送、今後始まる地上波のデジタル放送、海外のデジタル放送やケーブルテレビのデータ放送にも対応している。

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