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“人vsデジタル”から“人withデジタル”へ--“テクニカルコミュニケーションシンポジウム'99”開催

1999年09月02日 00時00分更新

文● 編集部 寺林暖

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基調講演の前に、“日本マニュアルコンテスト'99”の表彰式が行なわれた。同コンテストは、“マニュアル製作技術およびマニュアル品質の向上”を目指す目的で、同協会が毎年主催しているもの。今年度は、(株)リコー、(株)ソキア、ソニー(株)、(株)インフォ・クリエイツの4社が“部門最優秀賞”を受賞した。

ソキアはGPSドライバー『SDR1000BASIC』のプログラム解説書で、“業務用/産業用機器その他”部門の最優秀賞を獲得した
ソキアはGPSドライバー『SDR1000BASIC』のプログラム解説書で、“業務用/産業用機器その他”部門の最優秀賞を獲得した



インターネットはコミュニケーションの本質

基調講演では、慶応義塾大学環境情報学部の村井純教授が「インターネットのメリットは“デジタル情報を、自由に、誰でもどこでも、共有/交換できる”こと。技術的な制限が無くなったことで、人々は“伝えたいことを共有する”というコミュニケーションの本質に立ち返ったと思う」と語った。

村井教授はインターネットソサエティ(ISOC)理事も務めている
村井教授はインターネットソサエティ(ISOC)理事も務めている



また、電話とインターネットの違いに触れ、「電話通信の大部分は電話会社の交換機が行なっており、電話機自体は簡単な基盤しか持たない。しかし、インターネットでは、サーバーが全てをコントロールしているわけではなく、エラー検知や再送信などの作業はフロントエンドのコンピューターが行なっている。中央から自由な“エンドシステム”を採用していたため、インターネットは爆発的に普及し、サービスの提供が可能になった」と語った。

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