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NECとベリサイン、共同でインターネットでのセキュリティーサービスを提供

1999年09月01日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本電気(株)と日本ベリサイン(株)は、日本電気のインターネットサービス事業である“BIGLOBE”において、暗号化電子メールや個人認証などのセキュリティーサービスを共同で提供すると発表した。世界規模でビジネスを展開する日本企業が主な対象となる。

 日本ベリサイン代表取締役社長の児玉皓次氏(左)と、日本電気専務取締役の吉川英一氏(右)
日本ベリサイン代表取締役社長の児玉皓次氏(左)と、日本電気専務取締役の吉川英一氏(右)



両社は日本電気製のPKI(Public Key Infrastructure)構築ソフトウェア『PKIサーバ/Carassuit(カラスイート)』と、日本ベリサインの電子認証サービス『ベリサイン・オンサイト』を組み合わせることで、インターネットを介したグローバルな暗号化電子メールや、遠隔地からのリモートアクセスにおける個人認証などのセキュリティーサービスを提供する。

:日本電気のCarassuitは、PKIサーバーソフトとして秘密鍵/公開鍵の生成と管理を行なう。デジタル証明書や個人情報はディレクトリサーバーに保管できるので、企業内のほかのネットワーク管理情報と協調したユーザー管理が可能。

提供されるサービスの概念図
提供されるサービスの概念図



日本電気の吉川専務は、パートナーとしてベリサインを選んだ理由として、「ベリサインにはいくらか資本参加している」ことと、「Internet ExplorerやNetscape Navigatorに、ベリサインの認証システムがすでに組み込まれており、世界中のどこでも利用できる」点を指摘し、「ベリサインはグローバルでスピーディーな展開を図る上で適している」と評価した。日本電気では、今後セキュリティー関連サービスの需要が急増すると判断しているという。

提供されるサービスの価格については、顧客の要求によって大きく異なるとして、具体的な数字は明らかにされなかった。なお、日本電気では、これらのサービスによって、今後3年間の累積で50億円の売上を見込んでいるという。

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