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松下、ワイヤレス通信可能なノートPC“Let'snote”新製品を発売、ロゴを一新

1999年08月26日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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松下電器産業(株)は、ノートPC“Let'snote(レッツノート)”シリーズの新製品として、屋内/屋外でワイヤレスのインターネット接続が可能なコンシューマー向けB5サイズノートPC“Let'note A1シリーズ”『CF-A1R』、『CF-A1V』を9月10日に発売する。

『CF-A1R』と付属の『ワイヤレスステーション』。ロゴもシャープなデザインに一新された
『CF-A1R』と付属の『ワイヤレスステーション』。ロゴもシャープなデザインに一新された



CF-A1Rは、ワイヤレス通信モジュールを搭載しており、標準で付属する“ワイヤレスステーション”を屋内の電話回線に接続すると、ノートPC側のワイヤレス通信モジュールとワイヤレス通信が行なえる。ワイヤレスステーションとノートPC間のデータ通信はPIAFS64Kで行ない、ワイヤレスステーションがPIAFSデータを56kbpsモデムデータに変換し、電話回線につなげる仕組みとなっている。これにより、屋内でケーブルなしのインターネット接続が可能になる。ワイヤレス通信の保証範囲は100m。ISDN回線を利用する場合は、ワイヤレスステーションに装備されているシリアルポートを利用してTAに接続することで、ワイヤレス通信が可能になる。

CF-A1Vは、ワイヤレス通信モジュールの代わりに、56kbpsモデムを内蔵した製品。

『CF-A1V』
『CF-A1V』



また、両機種とも、携帯電話/PHS共用のデータ通信用カードを内蔵しており、別売のケーブルを接続することで、通信カードなしにワイヤレスデータ通信を行なえる。

i.LINK(IEEE1394インターフェース)を装備しており、デジタルビデオカメラと接続して、動画/静止画をPCに取り込める。動画は最大で毎秒30コマ、最大1分の取り込みが可能。取り込んだ動画を電子メールに添付して送信できる『ムービーオンメール』、取り込んだ静止画に音声を付けて電子メールで送れる『ボイスオンメール』、静止画画像を似顔絵に変換できる『似顔絵メール』などの通信ソフトが用意されている。

初心者のインターネットの接続設定を容易にする“インターネットスターター”を搭載。画面上のアイコンをダブルクリックするだけで、“Panasonic Hi-HO”へフリーダイヤルで接続し、入会手続きが行なえる。また、ケーブルを接続すると、PCが接続を自動認識し、電子メールソフトを起動してメールを自動的に送受信する“メール自動送受信機能”を搭載する。メールの送受信が終わると、回線の切断も自動で行なう。

ディスプレーは10.4型ポリシリコンTFTカラー液晶で、解像度は1024×768ドット(約1600万色)。220カンデラで、従来機種より2倍以上の明るさを実現するという。本体はマグネシウム合金ボディで、ブルーとシルバーのツートンカラー。自動車などの塗装に利用されるクリアメタルコートがなされており、光沢のあるメタリックなデザインとなっている。

価格はオープンプラスで、推定小売価格はCF-A1Rが30万円弱、CF-A1Vが27万円弱。

同社パナソニックコンピューターカンパニーの倉林龍一氏は、「Let'snoteは、モバイルに焦点を当てている。最近、一般ユーザー向けの店頭売上と、法人売上の割合が50対50となってきており、各企業でもモバイルをビジネスで多く利用しているようだ」

パナソニックコンピューターカンパニーの倉林氏
パナソニックコンピューターカンパニーの倉林氏



「一般的には60パーセント、Let'snoteユーザーにおいては80パーセントが、PCを屋外で利用している。これを受け、今回のモデルでは、従来のモバイル通信方式に加え、ワイヤレス通信を可能にした。また、i.LINKインターフェースを装備している。通信ソフトも搭載し、初心者でも簡単にインターネット接続できるようにするなど、従来のパワーユーザーに加え、初心者でも使ってもらえるような工夫をしている。女性向けに、デザインも考慮した。新しいユーザーにも使ってもらいたい」としている。

両機種の主な仕様は以下の通り。

機種名 CF-A1R CF-A1V
CPU Intel Mobile Celeron-366MHz 同左
メモリー  64MB(SDRAM)(最大128MB)  同左
HDD  6GB(Ultra ATA対応)  同左
FDD 外付け3.5型  同左
グラフィックチップ NeoMagic NM2200 同左
ディスプレー  10.4型ポリシリコンTFTカラー液晶(1024×768ドット 約1600万色)  同左
ワイヤレスステーション 無線:RCR-STD28 第3版
データ:56kbps(V.90/K56flex対応)/FAX:14.4kbps
内蔵モデム データ:56kbps(V.90/K56flex対応)/FAX:14.4kbps
サウンド   PCM音源、モノラルスピーカー/モノラルマイク内蔵 同左
PCカードスロット   TypeII×1(CardBus対応)   同左
インターフェース   ワイヤレスコムポートUSBコネクター×1、I/Oボックス・FDDコネクター、赤外線通信ポート×1、マイク入力、ヘッドホン出力、iLINKコネクター、モジュラージャック 同左
バッテリー駆動時間 標準バッテリー:約2時間/大容量バッテリー:約6時間 同左
本体サイズ 幅255×奥行き204×高さ23.8mm 同左
重量  約1.18kg  同左
OS   Windows 98 Second Edition 同左
推定小売価格 30万円弱   27万円弱


ワイヤレスステーションの主な仕様は以下の通り。

インターフェース シリアル、モジュラージャック×2(TEL/LINE)
LINE(モデム)端子
  本体内蔵、データ:56kbps(V.90/K56flex対応)/FAX:14.4kbps
ワイヤレス通信機能   PIAFS64K
本体サイズ 幅162×奥行き34×高さ124mm
重量  約300g

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