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カシオ、光学8倍ズーム搭載の『QV-8000SX』と200万画素CCD採用の『QV-2000UX』を発表

1999年08月26日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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カシオ計算機(株)は、デジタルカメラの新機種『QV-8000SX』『QV-2000UX』を発表した。『QV-8000SX』は、光学8倍のズームレンズを搭載し、131万画素CCDを採用したモデル。『QV-2000UX』は、211万画素CCDと光学3倍ズームを備える。両製品ともムービー撮影も可能。USBインターフェースを備え、オプションの接続キットを使用してパソコンとUSB接続が可能。従来のRS-232Cによる接続に比べて約30倍の高速な転送を実現したという。

光学8倍ズーム搭載の『QV-8000SX』

『QV-8000SX』ではレンズ部分が270度回転するため、
『QV-8000SX』ではレンズ部分が270度回転するため、


ローアングルでの撮影も容易になるという

『QV-8000SX』の特徴は高倍率ズームレンズを搭載した点だ。レンズは9群11枚のガラスモールド製。焦点距離6~48mm、35mmカメラ換算で40~320mmの8倍光学ズームで、4倍のデジタルズームと組み合わせると32倍ズームまで可能になる。また開放F値はワイド側で3.2、テレ側で3.5と明るく、望遠を使ったボケを生かした絵作りもできるという。また接写性能も向上し、最短1cmまでのマクロ撮影が可能となっている。またレンズには43mm径の市販のフィルターが装着でき、1.5倍、0.7倍の純正コンバーターレンズも発売を予定している。

撮影モードはシャッタースピード優先AE、絞り優先AEなど6モード。速写性能もアップし、1枚1秒で撮影できるほか、0.25秒間隔で最大5枚まで撮影できる連写機能も備えた。音声無しの動画撮影も可能で、1度に最長10秒間の動画が記録できる(毎秒10フレーム、320×240ピクセル)。また業界で初めて、最長64秒までのバルブ撮影を実現。長時間撮影時に生じるCCDのノイズを独自アルゴリズムによって解決しているという。

CCDは、131万画素の1/2.7インチ正方画素原色CCD(有効画素数125万画素)を採用。1200×960ピクセルと640×480ピクセルでFINE、NORMAL、ECONOMYの3モードを切り替え可能だ。ディスプレーは2.5インチTFTカラー液晶。光学ファインダーは装備していない。ビデオ出力端子も備え、NTSCとPALの切り替え機能も備えている。

記録メディアにコンパクトフラッシュを採用し、8MBタイプを同梱している。電源は単3型電池4本で、アルカリ・リチウム乾電池と、ニッケル水素充電池が使用可能だ。

サイズは幅142.5×高さ77.5×奥行き71mm。電池抜きの重さは約330グラム。発売予定は9月10日で、価格は10万円。

211万画素CCD搭載、マイクロドライブ対応の『QV-2000UX』

『QV-2000UX』は、銀鉛コンパクトカメラのように、
『QV-2000UX』は、銀鉛コンパクトカメラのように、


レンズカバーをスライドさせると起動する

『QV-2000UX』は211万画素1/2インチ原色CCD(有効画素数202万画素)を採用したモデル。レンズはガラスモール度製6群8枚で、焦点距離6.5~19.5mm、35mm換算で35~105mmの3倍ズーム。開放Fがワイド側2.0、テレ側2.8の大口径タイプだ。約20センチまでのマクロ撮影が可能となっている。

大容量バッファを搭載したため、1枚当たり1秒から2秒での撮影が可能になっており、0.5秒間隔で最大6枚までの連続撮影も可能だという。撮影モードは『QV-8000SX』と同様に、ポートレートモード、風景モードなど6モード。同じく動画撮影も可能で、一度に最長30秒までの記録が可能だ(毎秒15フレーム、320×240ピクセル)。『QV-8000SX』と同様に、NTSCとPAL方式の切り替えができるビデオ出力端子も装備している。

メモリーカードは、コンパクトフラッシュTypeIとTypeIIに対応。日本IBMが販売するマイクロドライブが使用でき、その場合は1600×1200ピクセルの最高画質で約400枚、動画は合計約19分まで記録可能という。

ディスプレーは1.8インチTFTカラー液晶を採用し、光学式ズームファインダーも備える。電源では、3Vリチウム1次電池に対応するほか、単3型4本の電池も使用可能で、アルカリ・リチウム乾電池と、同ニッケル水素充電池に対応する。

サイズは幅129.5×高さ75×奥行き61mm。電池抜きの重さは約315g。発売は9月22日で、価格は8万8000円。

両機種ともUSB転送に対応

両機種では共通してUSB接続をサポート。画像取り込みのスピードをアップした上、パソコンとの親和性を高めたという。標準でバンドルされる『Photo Loader』と、オプションの『USB接続キット』(4800円)に含まれる独自のUSBケーブルとドライバーを組み合わせて使用する。USBケーブルをパソコンに接続すると、『Photo Loader』が起動し、撮影した画像を自動的に取り込んでくれるという。また『Photo Loader』では、撮影した画像をカレンダー形式で一覧表示、検索できるHTMLファイルを自動作成する。

『Photo Loader』は発売当初はWindows 98版のみ。Macintosh版は、専用引き替えはがきで申し込むと10月下旬以降、無料で送付されることになっている。

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