インテル(株)が24日、サーバー向け新チップセット『Profusion』とプロセッサー『インテル
Pentium III Xeon プロセッサ』550MHz版の出荷を開始したのを受け、同チップセットとプロセッサーを採用したサーバーが、主要メーカーから一斉に発表された。各製品とも同チップセットがサポートする8ウェイ技術に対応し、性能、コスト面での向上が実現できたという。
コンパックコンピュータ『Proliant 8000/8500』シリーズ
コンパックコンピュータ(株)は同社の最上位サーバー『Proliant
8000/8500』を発表した。『Proliant 8000』 |
『Proliant 8000』は14Uのラックマウント型サーバー。3個のドライブゲージに18.2GBのホットプラグ対応Ultra2
Wide SCSI HDDを最大21基、合計容量382.2GBまで搭載可能。『Profusion』がサポートする64bit
66MHzのPCIスロットに新開発のストレージコントローラー『smartアレイ4250ES』を接続し、高いI/Oパフォーマンスを発揮するという。
『Proliant 8500』 |
『Proliant 8500』は7Uのラックマウント型。オンボードでRAIDコントローラーを装備し、Ultra2
Wide SCSI HDDを4台まで、RAID 0からRAID 5までのレベルで使用できる。またシステムをプロセッサー、ドライブ、I/O、電源の4モジュールで構成したため、保守やアップグレードに柔軟に対応できるという。
価格は、『Proliant 8000』が440万円から、『Proliant 8000』が578万円から。出荷開始は9月中旬を予定している。
日立製作所『Advanced Server HA8000』シリーズ
(株)日立製作所は同社サーバーの最上位機種『Advanced Server HA8000』シリーズを発表した。『Advanced Server HA8000』 |
同シリーズは10Uのラックマウント型で、従来モデルよりも省スペース化した製品。将来サポートする予定の2GBメモリーを使用すれば最大で32GBまで増設することができる。HDDはUltra2
Wide SCSI HDDを216GB(RAID 0)まで増設可能。高速シリアルインターフェースFibre
Channelや1000BASE-SXを採用し、I/Oの高速化を実現したという。
価格は740万円から。出荷はPentium III Xeon-500MHz搭載モデルが25日から、Pentium
III Xeon-500MHz搭載モデルが10月1日から。
日本ユニシス『Aquanta ES5085R』
日本ユニシス(株)は『Aquanta ES5085R』を発表、販売を開始した。『Aquanta ES5085R』 |
同製品には同社独自のサーバー用機能拡張アプリケーション『ess1.1』を標準搭載。アプリケーションごとにCPUを割り当てる『esProcess.mgr』、システム全体の動作環境をウェブブラウザーで表示できる『esSystem.mgr』など6つのツールを含み、運用状態の管理や保守を支援する。
価格はPentium III Xeon-550MHzの2次キャッシュ1MB版搭載モデルが898万円、2MB版搭載モデルが1098万円。
日本ヒューレット・パッカード『NetServer LXr8500』
日本ヒューレット・パッカード(株)は、PCサーバー『NetServer LXr8500』を発表した。デュアルUltra2 SCSIコントローラーを採用し、HDDは最大で36.4GBまで搭載可能。メモリーは標準で256MBだが、将来最大32GBまでサポートする予定。価格は価格はPentium III Xeon-550MHzの2次キャッシュ1MB版搭載モデルが360万円から、2MB版搭載モデルが400万円から。
また『Profusion』は採用していないが、Pentium III Xeon-550MHzを搭載したPCサーバー『NetServer LXr8000』』『NetServer LH4』『NetServer LH4r』の3シリーズも発表された。出荷開始は全シリーズとも9月中旬の予定。
富士通『GRANPOWER5000』シリーズ
富士通(株)は『GRANPOWER5000』シリーズを'99年度第3四半期に販売を始める、と発表した。プロセッサーとチップセットを変更することで従来機種より約1.4倍の性能向上が見込めるという。ラックマウント専用モデルとすることで従来機種と比べ省スペース化もできるという。また電源ユニットはAC100V対応とし、オフィス内での設置にも適している、としている。価格は未定。