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ビジオ・ジャパン、企業向けグラフィックソフトの最新バージョンを発売

1999年08月24日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ビジオ・ジャパン(株)は、ビジネス向けグラフィックソフト『Visio 2000 Standard Edition』日本語版を9月下旬に発売する。Windows 95/98/NT4.0対応で、価格は3万円。

Visio 2000 Stabdard Editionは、企業ユーザー全般にフォーカスした製品。
今回のバージョンでは、スタート時にファイル作成ウィザード画面が表示され、新規作成か既存ファイルの編集かを選択できる。新規作成時に利用できるテンプレート一覧も表示され、テンプレートにマウスカーソルを移動させると、各テンプレートの説明がポップアップ表示されるようになっている。

フローチャート作成画面
フローチャート作成画面



フォローチャート作成機能では、各図形に自動的に番号を振る“自動整列機能”、図形をまっすくに配置できるよう補助線を表示する“ダイナミックグリッド”、図形ごとにテキストルーラーを表示し、図形内の文字編集を行なえる“テキストルーラー機能”などを搭載する。また、キーボード操作で図形の位置を変更できるようになったほか、図形の配色をカスタマイズできるなど、細かな点も改良されている。

企業内の各部門間で連携したフローチャート作成用にページタグを追加したほか、部門名があらかじめ表記された新規図面ページを追加できる“外部ページ参照機能”を搭載するなど、作業の手順をはぶく機能強化に力を入れているという。“組織図ウィザード”を利用して、Microsoft ExcelやAccessなどのデータベースから組織図を自動的に作成することも可能。

また、画面上にサブウィンドーを設置し、図面全体をプレビュー表示できる“パン/ズーム”や、図形に埋め込んだプロパティーデータの表示や編集、図形のサイズや位置変更が、このサブウィンドーで行なえるようになった。パフォーマンスも向上し、多数の図形を用いた図面も作成できるようになったという。

米ビジオ社のワールドワイドセールス上席副社長であるTom Hull(トム・ホール)氏は、「われわれの目標は、ビジネスにおけるビジュアルツールの標準になること。Visioのユーザーは世界で300万人以上。最近は大企業のVisio製品の大量導入が増えており、1日3000人のペースで増えている。'98年の売上は1億6600万ドル(約185億3200万円)。今後5年間で10億ドル(約1116億3800万円)企業になることを目指している」

Tom Hull上席副社長
Tom Hull上席副社長



「Windowsユーザーは世界で1億2500万ユーザーと言われているが、われわれのターゲットは、そのうち頻繁にドローイングを必要としている企業ユーザー3500万人。そのうちの10パーセントが日本のユーザーである。Visioのユーザーは、他ソフトからの移行ではなく、これまでPCでグラフィックを書いたことのない人がほとんどであり、われわれがターゲットとする市場は、まだ開拓の余地があると考える」と語った。

ビジオ・ジャパン代表取締役の佐々木哲氏は、「“ビジュアルランゲージ”をコンセプトに、文字だけでは説明できない部分を、ビジュアルで行なうように提案していく」と説明。今後のロードマップにも触れ、「エンジニア向けの『Technical Edition』を10月に8万2000円で発売するほか、IT系ユーザー向けの『Professional Edtition』、およびITスペシャリスト向けの『Enterprise Edition』を2000年第1四半期にリリースする。また、現在米国で行なっている、インターネット上でツールを自由に組み合わせて購入できる『e Visio』を2000年に日本国内でも行なえるようにするほか、ウェブブラウザー上で図面編集が行なえる“ブラウザ内グラフィックス”、PDAやWebTVへの対応などを、ここ数年のうちに実現したい」としている。

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