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【夏季特別企画Mac対談Vol.3】MacOSの話とアップルの今後の展開について

1999年08月18日 00時00分更新

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ちょっと気になるMac OS Xの話

『MacPower』アドバイザーの林信行氏と、DTP関係に詳しいMacライターの千葉英寿氏を迎えてお届けする夏季特別企画第3弾。最終話は気になるOSの話と今後のアップルの展開について語っていただいた。

千葉「Mac OS X(マックオーエス・テン)の話になりますが、実は詳細についてはあまり知らないんですよ。気になっているのは、PDFをベースにするっていうグラフィックアーキテクチャーの“クォーツ”ですね。で、いろんな人に“クォーツ”について、情報あったら教えて! って訊いているんですが、あまりみんな知らないっていう。アドビにも訊いたんですけれど、わからないって。そのへんに関しては米国本社じゃなきゃ、わからないっていう話だったんです。ある人からの情報によると、クォーツ自体は、どうもアドビはライセンスしていないって話なんですよね」

林「あ、そうですね」

千葉「アドビがライセンスしていないのは、はっきりとした情報がないんですが、どうもアドビが書いていないっていう噂もありますね。この話はフィクションだと思うんですけど、ジョブス氏が“こんなのどう? 誰か書けるのいるか”って言ったら、PIXERで書ける人がいて書いちゃった。じゃあこれをベースになんか新しくやるかっていう話になったとか、なんないとかっていう話があって」

林「いや、それは去年のWWDC(世界開発者会議)のときに明言してるんですけど、もうOSの価格を安くしたりするには、Display PostScriptのためのお金を圧縮しないととどうしても安くできないということですね。で、PDFだったら一応標準化してフォーマット出してるじゃないですか。レンダリングエンジン使って、アップルが書いちゃえば、ライセンス料を払う必要がない。

実際、PDFっていうとMacとかWindowsしか使ってない人だと、アドビのAcrobatしかないとかって思うかもしれないけど、NEXT STEPを使っている人にとっては、オムニイレブンとかオムニPDFとかあったりするんですよ。そういうのにサードパーティーのPDFでも、ビューワーとかありますもんね。だからそれを使うっていう話なんですよ。
 
PDFになっちゃうからといって、ソフトウェアベンダーがすべてPDFでクォーツベースにアプリケーションを書き換えなくちゃいけないかというと、そんなことは全然ない。実際、クォーツはいくつかあるグラフィック用APIのうちのほんの1つっていうか、クォーツ自身は描画機能って持ってないんですよね。PDFの解析とか、そういったものを動かしたりとかっていうのがあるだけ。

実際の画面の描画とかっていうのは、もっと違うQuickDrawの拡張版みたいなものがあって、動かしている。で、その上で“Classic(クラシック)”が動いて、Classicを使っているアプリケーションでは自動的にマッピングされて、ちゃんと表示されるようになっているとかね。リアルボックスじゃなくて個々のやつは、クォーツ経由でいくのかな。そういうふうになっている。

Mac OS Xって、すごい変なOSっていうかね(笑)、1つのOSにClassic、“Carbon(カーボン)”、“Cocoa(ココア)”、それからJava。まあJava=Cocoaっていう部分がありますけど、4つのAPIセットがある。そういうふうに変なOSですから、何でも走るよみたいなね(笑)」

千葉「なっちゃうんだろうなっていう感じはちょっとありますよね」

林「なんかすごいうまいデザインによって全体の整合性が取れてるっていうか、そこらへんがやっぱり巧みというか、本当うまいですよね」

千葉「Mac OS Xが実際に動いているところを見たことはあるんですけど。林さんは触ったことはあるんですか?」

林「いまはまだ。クォーツとかメールビューワーとか、新しいファインダーが、まだ載ってないですよね。この秋に開発者向けにリリースされるはずで、その次が正式リリースという感じでしたよね」

千葉「でも、考えてみたらすぐですよね、もう」

林「ホントそうですよね。でも、やっぱり、ascii24を読んでいるような読者の方がいま一番気になるのって、秋にリリースされる“Mac OS 9”ですよね。これは本当に、また深夜の行列とかできるような類いの、メジャーアップグレードですよね」

千葉「ニューヨークではなんか新しい話はあったんですか」

林「とりあえず基調講演では“Sherlock II(シャーロック・ツー)”のデモをやって、
それだけでした」

千葉「それは残念でしたね」

MacOS9とFontSync

林「WWDCのときと比べて、インターフェースがちょっとだけ変わったりしてるんですけどね。細かいセッションを見ていくと、けっこういろんな機能を固めてるんですよ。

林信行(はやし・のぶゆき)。フリーランスコンピュータージャーナリストで、MACPOWER・MacPeople誌アドバイザー。両誌では海外ニュースのセレクションなども手掛け、過去9年間米国で開催したすべてのMacWorld EXPOに参加している
林信行(はやし・のぶゆき)。フリーランスコンピュータージャーナリストで、MACPOWER・MacPeople誌アドバイザー。両誌では海外ニュースのセレクションなども手掛け、過去9年間米国で開催したすべてのMacWorld EXPOに参加している



新しい話では、“FontSync(フォントシンク)”っていうのがあって、いままで色のマッチングをするためのソフトで、“ColorSync(カラーシンク)”ってあったじゃないですか。今度のFontSyncっていうのはフォントの情報を見て、レイヤーが狂わないようにするのかな。具体的に何をするのかは、ちょっとよくわからない(笑)」

千葉「ん? 文字詰めの情報とか読み出すのかなあ」

林「TrueType GXみたいのだったらそういったこと、できますよね」

千葉「でもPostScriptフォントを含めてコントロールするのは、どうなのかな? なんか、あれでしょうね、たぶんFontSyncに関しては、日本ではまた一悶着あるでしょうね」

林「あるでしょうね(笑)。日本語のほうは、ちょっとまずいことになっちゃうような気がしますね。新しいブルー&ホワイトのPowerMac G3は、すべてMac OS 8.5以降がベースになっちゃってるんで、どうしてもDTPでは毛嫌いされちゃうっていうか」

千葉「それはありますよね」

林「フォントがうまく使えなくても、QuarkXPressの最新版がちゃんと動くとアップルは言ってますけどね。最新版のQuarkにアップグレードするには誤解がいくらかあるようですよね(笑)。なんか噂にすぎないかもしれないんですが、PowerMac G3って、日本では当初の販売目標の3分の1ぐらいしか売れていないとかいって」

千葉「ああ、やっぱり。実際、デザインとか出版関連の人たちって、新しいPowerMac G3買ってないかも。確かに」

林「それで、もし流通在庫が残っちゃってるとしたら、アップルの販売戦略上の次の機種が万が一できていたとしても売り出せないですよね」

千葉「そうですよね」

林「今回の基調講演でアップルの経営がすごい順調に進んでいて、流通在庫もみんな前の四半期の'99年度の第2四半期からすべての在庫が掃けるような状態になったという。それが第3四半期にだいたい15時間、0.6日で全部の在庫が掃けるような状態になっているかというと、はたしてPowerMac G3に関してはどうなのかは、ちょっとわからない」

千葉「別個に聞きたいところですね、そこは。それが本当なら弊害になっちゃいますよね」
 

QuickTime TV(クイックタイム・ティービー)に載るコンテンツ

千葉「それから僕が気になってるのは、“QuickTime 4(クイックタイム4)”。やっと先日、日本語版が出ましたよね。でも、遅かれ早かれQuickTime 4の日本語版が出ることはわかってたことだし、あとは7月に出るか、ひょっとしたら8月にずれ込むかっていう程度のことでした。それより気になっていたのは“QuickTime TV(クイックタイム・ティービー)”に載るような、どういうコンテンツが日本から発信されるのかという部分にすごい注目していたんです。

千葉英寿(ちば・ひでとし)。編集者・フリーライター。大学卒業後、書店店員を経て、DTP業界紙の編集責任者として活動後、フリーランスとなる。現在、ASCII24(アスキー)、JIJINEWS Watch(インプレス)などのデジタルメディアにおいて執筆中
千葉英寿(ちば・ひでとし)。編集者・フリーライター。大学卒業後、書店店員を経て、DTP業界紙の編集責任者として活動後、フリーランスとなる。現在、ASCII24(アスキー)、JIJINEWS Watch(インプレス)などのデジタルメディアにおいて執筆中



ところで、“Sony Music Online(ソニーミュージックオンライン)”が出てきましたね。それも人気グループの“ラルクアンシエル”が出てきたのも凄いなと思ったんですよ。日本の中でも本当はもっと話題になっていいはずなんだけど。逆に米国のアップルサイトのホットニュースのところに、「ソニーQuickTime TVにコンテンツを出したよ」っていうようなことが書いてあるんですよ。それはソニーって書いちゃっているんで、ちょっと違ってると思うんですけど(笑)。正確は“Sony Music Entertainment(ソニーミュージックエンタテインメント)”なんですけどね。
 
あれはでも、なかなか凄いことだと思いますけどね。で、またよくできてるんですよね。ただ、聞くだけならこれまでもできたんですけどね。何が聞きたいのか選択できたり、コンテンツの中身をグラフィックスで見せたりっていうことがQuickTimeの中で全部コントロールできるのは、すごいですよね」

林「ええ、そうですね。“Flash(フラッシュ)”のQuickTime 4でやっちゃった。Flashにコンテンツの写真がずっとありましたけどね、まさかそこにこういった意図があったとは思わなかった。最初からそれを意図してやったのかどうかわかんないけどね。QuickTime Interactiveをやるやるって言って、なかなかインタラクティブ版のQuickTimeが出てこなかったのが、Flashに対応したことで一気にインタラクティブ性も身に着いちゃって」

千葉「そうですよね。ラルクアンシエルのメンバーが出ているところに、2枚のアルバムのビジュアルがあって、これが音楽データにリンクされていて、さらにテキストがあって。これって、ほとんどブラウザーですよね」

林「いままでインターネット用のアプリケーションっていうのはブラウザーと電子メールっていう2つしかなかったじゃないですか。あと、チャットを使ってる人がいたぐらいでね。これは第3のインターネットのソフトって感じがしますね」

千葉「そうですね。最初がSony Musicだったんで、他も追随するいいきっかけじゃないかなと思ってます」

林「アップルジャパンのマーケティング本部長の福田さんと話しをしてきたんですが、一応、日本のほかのコンテンツプロバイダーとも話を進めているということでしたね。どういったコンテンツが次に出てくるのか楽しみですね
 
それから僕は日本のコンテンツもいいんですけどね、今、米国のテレビ番組とかね、そういうのも日本で見れるようになるのが結構うれしいですね」

ストリーミング放送できるインフラも整い、もう個人放送局も夢じゃない

千葉「QuickTime 4が出たときに、BBCとか見られたのには、これはちょっとすごいよなって思いましたね。こんな小さな画像ですけどね。でもやっぱ、すごいですよ」

林「そのあたりは“RealPlayer(リアルプレイヤー)”も最近がんばってますからね、
あのG2で特に」

千葉「結構、RealPlayerがいいって言う人もいますし、やっぱり“Microsoft MediaPlayer(マイクロソフト・メディアプレイヤー)”だろうって言う人もいますね」

林「最近面白いのはMacチューナーっていうシェアウェアなのかな、あれは。そういうのがあって、それをダウンロードすると世界地図が出てくるんですよ。それで世界のどこか好きな、ノースアメリカとかサウスアメリカとか地域を選んで、たとえはスペインだったらスペインって国を選ぶと、スペインのラジオ局とテレビ局の一覧が出てくる。そこでRealPlayerで放送しているところがあると、その一覧が出てきて、それをクリックするとRealPlayerでそのテレビ番組の再生が始まるんです。
 
本当に世界中のどこにいても、たとえば、僕はスペイン語とかも話すんですけど、するとスペインの番組を見たいければ簡単に見られるという、面白いのが出てきてね。

そのMacチューナーで日本をクリックして、いったいどんな放送をやってるのかと思うと、1社とか2社ぐらいしかないんですけど(笑)。すごい残念です」

千葉「(笑)それは残念ですね」

林「日本のテレビ局もね、そういった方向をもっとやってほしいですね」

千葉「日本のテレビ局でそういうストリーミングやってるのっていうのは、本当に少ないって言うか“ない”ですよね。何ででしょうね」

林「米国に住んでいたんですけど、やっぱり日本のニュースとかも見たいしね、向こうにいる間にね。ぼくが入っていたケーブルテレビだとインターナショナルチャンネルとかっていって朝の11時ぐらいから12時ぐらいまで、1時間だけ日本の放送番組枠があってね、そこでニュースを見るぐらいしかなかったんですけどね。いまの時代だったらね、QuickTimeとかRealPlayer使って、日本のニュースとかも見れる、インフラだけは既にに整っているんですけどね」

コンテンツプロバイダーへの配慮

千葉「それにしても、確かにRealPlayerいいんですがねえ、インターフェースが。何とも。もうちょっと考えたほうがいいと思うんですけど、いくらなんでも」

林「RealPlayerのほうは広告とかを」

千葉「はい、入れやすいですね」

林「番組自体に広告とかを入れやすくしてるんで。そういったところでコンテンツするプロバイダーの人はよく考えてますよね。その点、QuickTimeのほうは、かっこよさとかそういったところにこだわってて、あくまでも視聴者側のことを考えてるんだけど、コンテンツプロバイダーに対して、そういった工夫はちょっと少ないかもしれないですよね。もっともFlashでいくらでも工夫できるんですけど。ただ、コンテンツプロバイダーにとってQuickTimeがすごく有利なのが、サーバーがライセンスフリーっていうか、オープンソースになってますし。コンテンツサーバーでやっちゃえば、あとは何ユーザー視聴しようとフリーだっていうのは魅力ですよね」

千葉「そうですよね。いまはIntel版のPCとLinuxにも対応してるんですよね、たしか」

林「そうですね、サーバーの方は。で、アップルのプレスリリースを見ると、Intel版のLinux対応っていうのは一応書いてあるんですけど、実際にはPowerPC用のLinuxに対応しているんだか、もうすぐに対応するっていう話でしたね」

千葉「じゃあもう、ほとんどなんでもOKという感じですね」

林「例えば、PowerBook持っていれば、僕もビデオカメラで今回のEXPOの基調講演も撮っているんで、その場で放送したりできる(笑)。でも、そのためにはマシンを2台持っていって1台に“Mac OS X Server(マックオーエス・テン・サーバー)”入れて、つないでやらなきゃいけないですよ。Mac OS X Serverは放送ができるけど、逆にビデオの取り込みとかができない。そこらへんが、きっとMac OS Xが来年出てくると、ちょっと状況変わってくるでしょうね、また」

千葉「そうなったらすごいですよね。PowerBook G3なんかIEEE1394が付いてますからね。それは本当に神田さん(@KNN)言うところの移動放送局ができちゃうっていう(笑)。すぐできそうな感じがあるんですが、なかなか到達しないですよね」

絞り込んだ7つのプロジェクト。Mac OS Xには思わぬ隠し球がある!?

林「最近はアップルは結構、人数を増やす傾向にあるんですけど、2年ぐらい前にレイオフして、社員を少しずつ絞っていく方向にあったんで、人数的な制限みたいなのも原因になっていると思いますよ。その分、本当に優秀な社員しか残さないで、それで4つのハードウェア製品と、あとMac OS9とMac OS Xという2つのOS、それからQuickTimeを開発していく。この合計7つのプロジェクトに、本当に全力投球してるんじゃないですかね」

千葉「QuickTimeは本当に期待してますよ。僕なんかはQuickTimeはアップルから出ちゃってもいいぐらいだと思ってるんですよね。それこそマクロメディアじゃないけど、QuickTime.comみたいな(笑)会社を作ってもいいぐらいだと思ってるんですよね」

林「一応、Windows版とか作ってきましたけど、QuickTime 3.0を開発中のときには、UNIX用のQuickTimeを出すとかと言っていたのが、そこらへんが最近、どうなってるのかわからないですね。それとマイケル・スピンドラーがCEOの時代かな、それより後のギル・アメリオがCEOになったぐらいの時代って、けっこうQuickTimeを外部にライセンスして行こうっていう傾向があって、デジカメ用にもQuickTime ICっていう技術を作ったりしていましたよね。最近、そこらへんのことを聞かないんでね」

それと一番気になるのが、とにかく今年の後半にかけての業界全体のトレンドっていうのが、ソニー、シャープあたりが一番頑張っていますけど、AV機器とコンピューターの融合ってこと。そこらへんでアップルって、ちょっと弱いっていうか、ジョブス自身、あんまり興味がなさそうなんですよね」

千葉「それが不思議な感じ、というかちょっと心配ですよね」

林「そこらへんでどうしていくかというのがね、米国とかだとリプレーっていうのと、あとティーボだったかな、テレビを録画しながら再生もできるようなのが出てきたりとか、そういうのがすごいヒットしたりとか。米国でもいろいろなAVハードディスクとか、IEEE1394を採用したAVハードディスクとかの開発もね、きっとクリスマスごろまでには出てくるだろうし。ソニーはいまD-VHSがありますしね。ソニーと日立、パナソニックもですけど、i-link搭載のデジタルビデオデッキ、DVとD-VHSの2つがありますけど、そういうのを出してきている。“VAIO(バイオ)”でもテレビの録画ができちゃうしっていう、そういうのをやってきてる。だけど、アップルはとりあえずFireWire(IEEE1394)コードを1つ用意しただけなんですよね」

千葉「そうなんですよね。一番近いところにいるはずなんですけどね」

林「うん。一番最初にその素地を作ってきた会社であるにもかかわらず……」

千葉「なんでそこをやらないのって、すごく不思議でしょうがないんですけどね」

林「ただ、そういったことをやろうとすると、本当、ソニーみたいに放送にも手を出してて、コンテンツも持っててっていうトータルな企業じゃないとできない。多分アップルだと日本の放送業界とコネを作ろうとしても、せいぜいQuickTime TV用のコンテンツを作ってくれっていうのが精一杯というのがきっとあるかもしれませんね」

千葉「米国ではディズニーと協力していたりして、強力なパートナーがいますけどね。日本は……」

林「日本は……(笑)。でも、その分きっとアップルは、そういったAVと融合するホームパソコンとはまた別のところに、4つの製品を持っていこうみたいなところがあるんじゃないかな。で、本当にそういったものが表面立って出てくるのは、来年、Mac OS X以降なんじゃないかとぼくは思います。だからMac OS Xって、きっといま発表されるのはMac OS Xサーバーのベースの、BSB系のマークカーネル上にBSB系のインターフェースがあって、その上に共通のレイヤーがあって、その上に4つのAPIがあってって……

今は、そこしか語られていないけれど、その上に乗っかる、なんかまた、すごいiBookの“AirPort(エアポート)”並みになんかを動かせるようなものを絶対に用意してると思いますよ。それが何かがね、楽しみですね」

千葉「ええ、そうですね。絶対なんかすごい隠し球を用意してると思いますよ」

林「これ、用意してなかったとしたら、アップルは逆にまずいですよね。いまはiMac、iBookでしばらくいい雰囲気で進んでいても、そこから先、いまiMacとか、この秋iBook買った人たちがね、またMacを買うかっていうところで、きっと問題が出てきちゃいますから」

千葉「そうですね。ハードウェアに関しては、これで一段落ついたわけだから、次はソフトウェアですよね。
(了)

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