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トイフェスティバルにLEGO MINDSTORMSのユーザーグループが出展

1999年08月10日 00時00分更新

文● 浅野純一

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8日の日曜日、東京江東区の東京ビッグサイトで開催された“東京トイフェスティバル”の会場内において、“LEGO MindStorms Festival 1999”が開催された。LEGO MINDSTORMSは玩具としておなじみのLEGOブロックに、センサーやモーターを組み込んだを組み合わせ、パソコンでその動作・機能をプログラミングして自在に動かして楽しむ新世代のトイ。これまで、ASCII24でも何度か紹介している。今回の“LEGO MindStorms Festival 1999”は、MINDSTORMSの存在とその楽しさを一般の人に体験してもらうために、MINDSTORMSユーザーの集まりであるLEGO-MUG(LEGO MindStorms UserGroup JAPAN)が開催したもの。ちなみに東京トイフェスティバルは、新旧さまざまな玩具を展示即売するイベントだ。

テーブル上の空き缶を下に落とす時間を競うミニ競技。組み上げるロボットの機能やプログラミングで差がつく。多くの観客が集まった
テーブル上の空き缶を下に落とす時間を競うミニ競技。組み上げるロボットの機能やプログラミングで差がつく。多くの観客が集まった


空き缶をアームで倒していくロボット。テーブルのエッジはセンサーで検知して戻っていく仕組み
空き缶をアームで倒していくロボット。テーブルのエッジはセンサーで検知して戻っていく仕組み


カン落とし競技に参加したロボットたち
カン落とし競技に参加したロボットたち


MINDSTORMSのキットとLEGOブロックを使ったゲームロボット。棒と盾で戦うもの。モーター同士を接続して、片方のモーターを動かすと一方が動く仕組みを利用している
MINDSTORMSのキットとLEGOブロックを使ったゲームロボット。棒と盾で戦うもの。モーター同士を接続して、片方のモーターを動かすと一方が動く仕組みを利用している



会場では、多くのユーザーが作例を持ち込み、展示・紹介すると同時に、空き缶をテーブルから押し倒す時間を競うミニ競技の実演、MINDSTORMSの実際の体験、キットの即売などの各コーナーが用意された。ユーザー作例は、シンプルな機構ながら2足歩行をこなすものや、複数のキットを使った複雑なものまでさまざま。詳細は写真で確認してほしい。なお、この作例展示では人気投票が行なわれ、来場者が気に入った作例へのアンケートを熱心に記入していた。ミニ競技はテーブル上に置かれた空き缶をテーブル下に押し出すルール。押し出したあと自分が落ちないようにセンサーで制御してあるため、あたかも空き缶の位置を見て動いているかのような知的な動きに来場者からは拍手がわき上がっていた。

モーターに細かなギアを組み合わせたミニロボット。足をしっかり交互に動かして歩行する
モーターに細かなギアを組み合わせたミニロボット。足をしっかり交互に動かして歩行する


同じく2足歩行ロボット。1つのモーターの動きをギアに変換して、左右の足を動かしている  同じく2足歩行ロボット。1つのモーターの動きをギアに変換して、左右の足を動かしている


中央の数字が書かれたバーを上下させることで時刻を刻むデジタル時計。モーターの動きをギアで時間単位に減速している。ただいま1:32分
中央の数字が書かれたバーを上下させることで時刻を刻むデジタル時計。モーターの動きをギアで時間単位に減速している。ただいま1:32分



こちらはアナログ時計。複雑な減速ギアを使って時を刻んでいる
こちらはアナログ時計。複雑な減速ギアを使って時を刻んでいる


STARWARSのウォーカーをイメージしたもの。コックピットに帝国側の兵士が座っているのはご愛嬌
STARWARSのウォーカーをイメージしたもの。コックピットに帝国側の兵士が座っているのはご愛嬌


MINDSTORMSを使った腕相撲。土俵の下からアーム取り付けたモーターで叩く仕組み
MINDSTORMSを使った腕相撲。土俵の下からアーム取り付けたモーターで叩く仕組み


肩に引っかけて肩もみをさせる珍しい作例。なかなか気持ちがいいらしい
肩に引っかけて肩もみをさせる珍しい作例。なかなか気持ちがいいらしい


会場ではキットの即売コーナーも用意された
会場ではキットの即売コーナーも用意された


会場にはPCやMacintoshが持ち込まれ、実際にロボット作りを体験するコーナーも儲けられた
会場にはPCやMacintoshが持ち込まれ、実際にロボット作りを体験するコーナーも儲けられた


LEGO社の日本法人が正式な販売を行なっていないこともあって、多くの来場者にとってはMINDSTORMSの存在自体がまだ目新しいものだったのは間違いないが、さらにそのポテンシャルに触れたことで、MINDSTORMSに対する認識が新たになったことは間違いない。この秋からは新製品の発売も決定しており、今後MINDSTORMSのムーブメントは次第に高まる可能性がある。

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