このページの本文へ

クロスブレインズ、2000年問題対策のハードウェアとソフトウェアを発表

1999年08月10日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

『Y2Kプラグイン』
『Y2Kプラグイン』



クロスブレインズ(有)は、オーストラリアのY2K Plug'n Pty社が販売している2000年問題対策ハードウェア『Y2Kプラグイン』と、同ソフトウェア『MFX2000』を、日本で販売すると発表した。また同社は、代表事務所となるY2K Plug'n Japan Officeを東京・港区に開設し、両製品の宣伝と販売代理店の募集を行なう。販売予定価格は両製品ともに2万5000円で、9月に発売予定。

Y2K Plug'n PtyのManaging Director、ブライアン・ポレット(Brian Pollett)氏
Y2K Plug'n PtyのManaging Director、ブライアン・ポレット(Brian Pollett)氏



Y2Kプラグインは、CPUにインテルの80286、i386、i486、および初期のPentiumを搭載したパソコンに多く見られる、*3つの2000年問題を回避することができるハードウェア。パソコンのパラレル/シリアルポートに接続し、パソコンの起動時に、Y2Kプラグインの内部にあるタイマーから正しい日時データをパソコンに渡す。これによりパソコンは、RTCやBIOSの時間情報とは関係なく、正しい日時データでの処理が可能となるという。

*3つの2000年問題:年号の下2桁が“00”になった場合に、1900年あるいは1980年などと過去に戻ってしまうのが1つ。2000年は実際にはうるう年であるにもかかわらず、平年として2月29日がスキップされてしまうのが2つ目。2000年1月1日以降、マザーボード上のRTC(リアルタイムクロック)のデータをBIOSが読み出す際、RTCからのデータ読み出し時間が、BIOSが想定している時間より長くかかってしまうためエラーとなり、結果としてランダムな日付/時間データBIOSに格納される(クラウチ・エクリン問題)というのが3つ目の問題。

MFX2000は、起動するとHDD上にあるアプリケーションのデータファイルをサーチして、年号が2桁で処理されている部分を見つけ出し、4桁の処理へ自動的に変換するというソフトウェア。1MBのコードを数秒で診断できるので、大幅な人と時間の節約になるとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン