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KNN、インターネットTVによる“Y2K-Tokyo”の構想を発表

1999年07月30日 00時00分更新

文● 編集部 中野潔

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“世界で最も小さな放送局”を標榜するKNN(Kanda News Network)は、米ニューヨークで、インターネットTVによる“Y2K-Tokyo”の構想を発表した。年末から2000年年初に掛けて、Y2K(コンピューターにおける西暦2000年の日時数値処理)問題を24時間追い続ける放送局を開設する。

この計画は、KNNの代表者、神田敏晶氏が、米国テレビのルポルタージュ番組におけるある発言から、着想した。米国、ウォールストリートのあるアナリストが、テレビでの「Y2K問題で一番知りたいことは」という質問に対し、「東京がどうなるかである」と答えた。世界の大都市の中で、東京が最も早く2000年1月1日を迎えるため、米国では東京で惨事が起きてから、十数時間以内に対策を講じれば、最悪の事態が避けられる。

“Y2K-Tokyo”では、12月1日から2000年1月5日まで毎日24時間、インターネットTVで、この問題に関する情報を流し続ける。また、悲劇の最初の舞台になる可能性のある日本に注目が集まるのを逆手にとって、日本のインフラ、製品、文化などについて、英語で世界に紹介する。製品の販売も実行する。ほかに、広告収入、Y2Kに関するレポートや各種情報やテレビコンテンツの販売収入、日英のリアルタイム翻訳システムの販売収入などを見込んでいる。

現在決まっているスケジュールは、以下のとおりである。7月に日英翻訳のボランティアスタッフおよび取材、放送のボランティアスタッフを募集、8月に企画概要を発表、また同月、コンソーシアム企業を募集し、発表、9月に世界各国のインフラ提供者と提携、11月に放送およびネットワークシステムの試行テスト、12月1日に本放送を開始、2000年1月5日に完了パーティー開催--。

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