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日立、携帯電話とGPSシステムを利用した遠隔監視システム『Partout(パルトゥ)』を発表

1999年07月29日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(株)日立製作所は、位置・状態認識システム『Partout(パルトゥ)』を発表した。これは、携帯電話と接続した専用端末『Partout端末』と、パソコンで端末利用者の位置情報を表示するための専用ソフト『Partout』を使って、高齢者や障害者の保護、探索のほか、屋外作業員が貴重品を運搬する際の移動を把握するシステム。主に地方自治体や警備会社に向けて販売する。『Partout端末』には携帯電話接続用ケーブルと、GPS(Global Positioning System)アンテナが付属し、端末利用者の歩く/走る/立ち止まる/倒れるといった動作を検出するための体動センサーを内蔵する。

 『Partout端末』  『Partout端末』


システムの作動例
システムの作動例


位置情報を取得したい対象者には、電源の入った携帯電話と、それに接続された『Partout端末』を携帯してもらう。家庭などから端末利用者の探索依頼があった場合、『Partout』システムを保有する自治体や企業の管理センターが『Partout端末』利用者の携帯電話に電話をかける。それを受けて、『Partout端末』はGPSアンテナから位置情報を受け取り、位置情報と端末利用者の状態を携帯電話の電波を使って自動的に管理センターに転送される。管理センターは、パソコンの画面上で、端末利用者の位置情報をのせた地図と、利用者の状態を視覚的に確認できる

管理センターが端末利用者に電話をかけてから、位置情報が転送されるまでの所要時間は約3分程度という。

パソコンに表示される情報例
パソコンに表示される情報例


専用ソフト『Partout』は、インクリメントP(株)の『MapDKクライアントマップ』の地図データを採用し、その地図に端末利用者の位置情報を表示する。また、端末利用者の状態をグラフィックで表示する。対応OSは、Windows 95/98。価格は対応する『Partout端末』数が50で500万円から。『MapDKクライアントマップ』の価格は10万円で、セットで販売する。

『Partout端末』の大きさは本体のサイズは幅62×奥行き36×高さ97mmで、重さは160g。価格は24万8000円。

同社は平成11年度('99年4月~2000年3月)でセンターシステム200セット、『Partout端末』1万台の受注を目標とする。

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