日本電気(株)と米SnapTrack社は21日、移動体通信の位置測定システムについて提携を結んだと発表した。この提携は、移動体通信事業者向けにNECが提供する位置情報システムのソフトウェアに、SnapTrackの技術ノウハウを導入することが中心となる。NECによると、この技術協力により、従来NECが提供してきた移動体通信時事業者向けサービスに比べて、測位時間が10分の1程度(1~6秒)になり、測位精度や測位感度が向上するとしている。また、携帯電話への低コストでのモジュール搭載が可能になるため、端末形状への影響も低減できるとしている。
両社では技術協力のほかにも、海外におけるソフトウェアの販売について、製品開発や品質保証、サポートサービスの提供などを共同で進めるという。
協業による新システムは8月末までに試作品を開発し、デモンストレーションを開始するという。商用ベースの製品が登場するのは2000年3月ごろになるという。