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日本オラクル、'99年業績を発表、ソフトウェア、サービスとも好調で純利益42パーセント増

1999年07月19日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本オラクル(株)は、'99会計年度('98年6月1日~'99年5月31日)の決算を発表した。それによると、売上高は548億4400万円で、前年同期比17.7パーセント増となった。営業利益は148億1400万円、経常利益は155億6900万円。純利益は79億6900万円で、同42パーセント増となっている。

また同社は、2000会計年度('99年6月1日~2000年5月31日)の業績予想も合わせて発表した。売上高は、中間期で285億4100万円、通期で627億600万円。純利益が、中間期で39億7400万円、通期で95億3700万円としている。



同社代表取締役社長の佐野力氏は、発表会場で、昨年度の総括を述べた。

「大規模システム向け製品は圧倒的なシェアを誇り、中小規模向けのNTおよびLinux対応製品も伸びている。ERP製品も順調に伸長している。サービスサポートでは、不況により研修サービスが苦戦しているが、コンサルティングサービスは非常に大きな伸びを示している。売上構成比は前年度と大きく変わってはおらず、ソフトウェア製品群が70.3パーセントを占めており、残りがサービスサポート」

「RDBMSのプラットフォーム別の売上をみると、従来からのUNIXの強さは変わらず、一方NTも健闘し伸び、両方とも公平に成長したといえる。ERPでは、特に金融分野で大きな花を咲かせようとしている。着実に力がついてきており、各分野で競合他社に勝ってきている。サポートサービスについては、大型データベースの案件が出たため、それに伴いコンサルティングサービスの売上が大幅に伸びた。不況のため苦労している研修サービスだが、他社のほとんどの研修サービスが大幅な減収になっているのに対し、オラクルは売上をほぼ維持している」

また、今後の事業戦略を説明。「今後オラクルは、インターネットコンピューティングに最適なテクノロジーを提供する。まず、RDBMSでは、圧倒的なシェアを誇るUNIX市場をさらに成長させる。インターネットを武器に大規模データベースを提供する。NT市場もシェアを高め、将来性のあるLinux市場へも人材を投入してさらに努力する。NT市場でのオラクルのデータベースシェアは46.1パーセントと伸びているが、マイクロソフトのSQL Serverは29.7パーセントと前年よりシェアが落ちている。また、LinuxのOSでのシェアは17パーセントで、今後はさらに伸びつづけるだろう。マイクロソフトはLinux製品をまったく持っていないので、このままいけばWindowsを食うのでは」

「ERPはSAPとの一騎打ちとなるだろうが、ここで勝つ。インターネットによる市場の変革を巻き起こし、強大なデータベースを用いて市場を拡大していく。最大のフォーカスはSAPの売上が前年の半分になっていること。これはチャンスだ。これを機にシェア拡大を狙っている。SAPは利益が伸びないでいるが、コストを削減し利益向上を目的としたERPを売っている会社が赤字転落では恥ずかしい。ERPは、業務を効率化するインサイド(IN SIDE)、新しい顧客を獲得するセルサイド(SELL SIDE)、サプライチェーン管理のバイサイド(BUY SIDE)、この3つを備えなければならない。この3つを統合させたのはオラクルだけだ」



業績予想については、「着実に経営を行なっていくということで、(数字的には)こんなところだろう。店頭公開したことにより、日本独自でやっていいことが大幅に増えた。私が判断し本社に要求することは、ほとんど通るようになった。外資ではあるが、日本においてバリューランキングの高い会社になりたい」としている。

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