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HP 200LXのユーザーグループが、17日に東京・名古屋・大阪で生産中止反対の街頭署名運動を予定

1999年07月16日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米ヒューレット・パッカード社のパームトップコンピューター『HP 200LX』のユーザーグループで、古くからその日本語化などの活動拠点となっていたNIFTY SERVEの“FHPPCユーザーズフォーラム”が、6日にヒューレット・パッカードが発表したHP 200LX生産中止のリリースを受け、明日17日、東京・秋葉原/名古屋・大須/大阪・日本橋において、HP 200LX生産中止の反対を求める街頭署名運動を行なうという。

『HP 200LX』(筆者もこのマシンに、そしてHHPPCフォーラムにたいへんお世話になった1人である)
『HP 200LX』(筆者もこのマシンに、そしてHHPPCフォーラムにたいへんお世話になった1人である)



HP 200LXは、'94年に発売されたPC/XTアーキテクチャーで、CGA互換の640×200ドットFTNモノクロ液晶ディスプレーを搭載したMS-DOSパソコン。スケジューラー、アドレス帳、メモ帳、データベース、出納管理ソフト、表計算ソフト『Lotus 1-2-3』、メールソフト『Lotus cc:Mail』などがROMで搭載され、単3電池2本で数週間は十分動くという電池寿命の長さと、160×86.4×25.4mmで、312g(電池込み)という携帯性のよさで現在でも人気のある、小型携帯端末の傑作機。

ROMに搭載されているMS-DOSは英語版で、当初は日本語での利用はできなかったが、熱心なユーザーの活動により、日本語化ソフトが開発され、市販されるにいたった経緯がある。今回生産中止署名運動を行なうNIFTY SERVEのFHPPCユーザーズフォーラム(旧FYHPPC)は、その日本語化ソフト開発活動の母体で、熱烈なHP 200LXユーザーのメッカともいえるフォーラム。

フォーラムが発表したリリース文によると、「(前略)このようなユーザーの意向を反映しない形での生産中止、上位互換性のある代替機種が開発されていない現時点での生産中止を受け入れることはできない」とし、「ユーザーの声を同社に伝達し再考を促し、生産中止の撤回、生産の継続、代替機種の開発を要望するための活動を行なう」という。明日行なう予定の街頭署名はこの運動の一環。ホームページを通じても反対運動を行なっている。

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