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ソリトンシステムズ、ノーツ関連ツールで攻勢

1999年07月14日 00時00分更新

文● 編集部 中野潔

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(株)ソリトンシステムズが、ノーツ関連ツールで攻勢をかけている。運用管理支援ツール『Soliton UserAdmin』と『DoCoDemoNotes』の出荷について6月30日に、『Soliton NotesAdmin』の出荷について7月13日に、それぞれ発表した。いずれもNotes R5対応。

『Soliton UserAdmin v2.0E』は、Notes/NT上でユーザー管理を実行する。Windows NTおよびNotesのユーザーアカウントに関する指示を、あらかじめ決まった書式で書かれたCSV(Comma Separated Value)ファイルの形で与えると、ファイルの内容に従い、完全に自動実行処理する。処理には、新規作成、移動、変更、削除などが含まれる。異常が発生したときのみ、管理者にメールで通知する。『Soliton UserAdmin v2.0E』は、7月1日に出荷開始した。

『DoCoDemoNotes』は、Notesクライアントのメンテナンスを自動化する。Notesについてのユーザーごとの環境情報ファイルは、本来、クライアント機に、分散して保存される。これをサーバー上に集中格納されるようにする。ユーザーは、どのマシンからでも、自分の環境ファイルを自動的にサーバーから読み出し、セットアップできるようになる。人事異動などでユーザーに変化が起きても、管理者がユーザー再設定などのメンテナンス作業を実行する必要がなくなる。『DoCoDemoNotes』は、7月28日に出荷開始する。

同社が9月に出荷する予定の『DoCoDemoNotes v5.1』では、DoCoDemoNotesが常にチェックするディレクトリー内に、あらかじめ決まった書式で書かれたCSVファイルを置くと、自動サポートが実行されるようになる。そのCSVファイルを処理するユーティリティーソフトが自動的に起動し、ユーザーのメンテナンスが実行される。このCSVファイルとして、『UserAdmin』のCSVファイルがそのまま使えるので、大幅な省力化が可能になる。

7月13日には、ノーツサーバーの管理支援ツール、『Soliton NotesAdmin v5.0』の出荷を16日に開始すると発表した。(1)任意指定サーバーからの各種条件によるデータベース検索の機能、(2)任意複数指定したサーバー上のデータベース群のACL設定状態を自動収集し、さまざまな観点で分析する機能、(3)任意複数指定したサーバー上のデータベース群の利用状態を自動収集し、さまざまな観点で分析する機能、(4)任意指定したサーバー群を監視し、メール滞留やサーバー不応答などを検出、リカバーする機能、(5)未読を解析し、閲覧を強制する機能--などを強化した。

ソリトンシステムズの売上高は、'98年3月期が約152億円、'99年3月期が約139億円、経常利益は、'98年3月期が約4億3900万円、'99年3月期が約5億2600万円。ノーツ周辺のビジネスでは、'97年、'98年に、“Lotus Beacon Award”という世界レベルの賞を日本では2社目に受賞するなど、技術力が高く評価され、利益拡大の原動力となっている。

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