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スクラム、“DoPa”を利用したクレジットカード決済処理機能付き携帯端末を発売

1999年07月08日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)スクラムは、NTT移動通信網(株)のパケット通信サービス“DoPa”を利用したクレジットカード決済処理用の携帯端末『Co-Pa(クーパ)』を発売した。価格は1台20万9500円から。

同製品は、同社が運営するクレジットカード決済処理代行システム『CREPASS』を利用して、決済処理を行なう携帯端末。

ハードウェア本体は、キヤノン販売のハンディターミナル『HT-180』(型式:HT-180 2MB(20))を採用。本体上部にサーマルドットプリンターを、本体裏面に磁気ストライプカードリーダーを装備し、パケット通信専用端末が付属する。



本体にパケット専用端末を差し込み、カードリーダーにクレジットカードを通すと、必要なカード情報がCo-Paに取り込まれ、本体画面上に表示される。商品や数、金額等をタッチパネルやテンキーで入力し、データ伝送を選択すると、カード情報と商品等の決済情報を、DoPa網を通ってCREPASSセンターに送信する。

CREPASSセンター側で受信した決済情報は、(株)NTTデータが運営するクレジットカード信用照会ネットワーク“CAFIS”を経由して、指定のクレジットカード会社に送られる。クレジットカードの承認が済むと、Co-Paに“承認OK”の指示が表示され、決済伝票がプリントアウトされる仕組み。売上入力のほか、売上集計の印刷も可能。

データ改ざんや盗難事故などを考慮し、端末システム側にはクレジットカード情報を一切記録せず、情報はすべてCREPASSセンターのサーバーに持たせている。売上集計については、端末からサーバーにアクセスし、サーバー側で集計したデータを受信して、端末側で印刷する仕組みを取っている。

1回の決済処理にかかる時間は5~10秒。通信費は1回0.2円ほどという。

同社代表取締役の吉江秀馨氏は、「POS端末のモバイル版というイメージ。本年12月末までに6000台の出荷を目標としている。保険業者や訪問販売、宅配業者、流通業者などの屋外での業務に利用できる。今後、デビットカード対応版も開発し、2000年3月にリリースする予定」としている。

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