日本電気(株)(NEC)は7日、離れたところにあるLANを、電話回線を介して接続できるシステム3機種を発売した。“LAN
to LAN Solution”(以下LAN to LAN)の名称で、8月末に出荷を開始する。
LAN to LANは、Hubによって構成されているLAN同士をルーターを使用せずに接続することができるというもの。LANケーブルは、本体内に収納することが可能となっている。3機種とも、LANインターフェースは10BASE-Tに対応し、複数のLANを接続して1つのLANとして管理することが可能。
使用する電話回線としては、東日本電信電話(株)と西日本電信電話(株)が提供する専用線サービスの“ディジタルアクセス1500”と“ディジタルリーチ1500”をサポートするほか、OCNエコノミーにも対応している。
また、マルチレイヤースイッチやルーターと組み合わせて使用することで、複数のLANをインターネットやイントラネットなどのネットワークに接続することも可能になる。
価格は、光ファイバーを利用し、通信速度が約6.3Mbpsの『DATAX uZ6.3M
DSU-EB』が36万円。ツイストペアケーブルに対応し、通信速度が1.5Mbpsの『DATAX
eZ1.5M TA-EB』が25万円。両方の方式をサポートする『DATAX eZAS0801』が80万円からとなる。
NECによると、すでに(株)クロスウェイブコミュニケーションズへの納入が決定しているほか、同社では、今後1年で10億円の販売目標を掲げている。