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オンセールとガリバー、インターネット上で中古車のオークションを開始

1999年07月06日 00時00分更新

文● 編集部 綿貫晃

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インターネット上のオークションを運営するオンセール(株)と(株)ガリバーインターナショナル(以下ガリバー)は5日、中古車のオークションを行なうことで合意すると発表した。

これによりユーザーは、オンセールのウェブオークションサイトで、ガリバーが扱う中古車を競売により購入することが可能となる。このサービスは9月に開始予定で、2001年までに数千台の販売を見込んでいるという。

中古車のオークションを行なうオンセールのウェブ画面
中古車のオークションを行なうオンセールのウェブ画面



中古車の画像やデータの提供、決済などはガリバーが行ない、オンセールはそのデータをもとにホームページ上でオークションを行なう。オークションに登録される車は、ガリバー直営の90店舗から出品されるという。落札された車は、ガリバーの持つ700店舗にて納車やアフターサービスなどが行なわれる。決済方法は、現金やローン、クレジットカードなどが選べるという。

インターネット上の中古車販売では、商品を直接見ることができないため、詳細な車両情報や評価の開示が重要となる。ガリバーでは車両の状態や修復歴などを画面表示することや、主観の入らない自動評価システムで評価点を付けることが可能なため、ユーザーは客観的に中古車を買うことができるという。

オンセールは、6月からパソコンや周辺機器を中心としたオークションを開始しており、1日に500~700万円の売上を計上している。同社がヤフー(株)のホームページでオンセールのアンケートを行なったところ、45パーセントの人が車のオークションを望んでいたため、次の商材として中古車を選んだという。

ガリバーは、昨年の2月から“ドルフィネット”という衛星通信と端末を利用した中古車の無在庫販売を行なっており、1万3000台の販売実績がある。ドルフィネットでは、詳細な車両情報や評価の開示を行なっており、この情報をオークションに利用していくという。

オンセールの宮内謙代表取締役社長(左)とガリバーインターナショナルの鳥羽兼市代表取締役社長
オンセールの宮内謙代表取締役社長(左)とガリバーインターナショナルの鳥羽兼市代表取締役社長



オンセールの代表取締役社長である宮内謙氏は、「米国ではオンラインオークションが盛んだが、日本はまだ遅れている。今後は他社と提携を行ない、商材を増やしてビジネスを展開していきたい。現在、オンセールですぐ買うことのできる会員数は7000人だが、10万人を目指して頑張りたい」と意気込みを見せた。

ガリバーインターナショナルの代表取締役社長である鳥羽兼市氏は「ドルフィネットのノウハウを用いて、一般ユーザーにオークションでダイレクトに販売していきたい。中古車のオンライン・オークション販売は、今後有効な販売手段となり、販売チャネルを広げることになるだろう。オークションでは、魅力のある厳選した車を登録していくつもりだ」と述べた。

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