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ロータス、ノーツ/ドミノと基幹システムのデータ連携ツールを発売

1999年07月06日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ロータス(株)は、『ロータス ノーツ/ドミノ』と基幹システムを連携させるデータ転送ツール『ロータス ノーツ ポンプ R3.0(LEI)』を7月30日に発売する。価格は98万円。

同製品は、ロータス ノーツ/ドミノと、RDBMSやERP等の企業内基幹システムのデータを連携させるもの。今バージョンから、製品名に、企業情報を統合する製品という意味を含めたノーツポンプの米国での名称である『Lotus Enterprise Integrator(LEI)』を付加した。

ノーツポンプの設定/管理を行うノーツポンプアドミニストレーター画面
ノーツポンプの設定/管理を行うノーツポンプアドミニストレーター画面



これまでデータ転送エンジン“ノーツポンプサーバー”の一部として、RDBやERP等の各種データソースと、データ交換を行なっていたインターフェース部分をモジュール化し、“ドミノコネクタ”機能とした。これにより、データソースを追加したり、バージョンアップした場合に、新しいモジュールを追加するだけで済み、製品自体の設定を変更する必要がなくなった。

同製品は、Oracle、IBM DB2、ODBC対応のドミノコネクタを標準搭載しており、今後はSAP R/3、Oracle Applications、MQ Series、CICS等に対応したドミノコネクタも順次発売するという。さらに、ドミノコネクタ開発用ツールキット『Domino Connector Toolkit』を無償配布する。

また同製品は、LDAPに対応し、LDAPと“ドミノディレクトリ”の間で、情報を自動的に交換/統合できるようになり、情報の一元管理が可能になった。例えば、ユーザー情報の変更をひとつのディレクトリで行なうだけで、他のディレクトリにも反映される。

そのほか、データ転送時にデータを加工するオプション機能として、ノーツ/ドミノからアクセスしたユーザーIDを基幹システム上でも認識させる“コネクション・ブローカー”、データ転送の件数やデータサイズのログを記録する“メーター”を搭載する。

同社マーケティング本部の藤村厚夫本部長は、「今後は、グループウェアとネットがさらに融合、基幹システムのウェブ化していくだろう。現在、バリューチェーンやビジネスプロセスの変革が、企業の情報システムの大きな課題であり、情報システムと基幹システムとを技術的に統合する必要がある。ノーツポンプは、企業内のあらゆるデータ資産へ接続性を提供する。ノーツポンプを利用することで、情報活用のスピードアップと柔軟性を向上させることが可能だ。TCO削減にも即効性があり、またセルフサービスアプリケーションを開発できること、企業の間接部門のコストも削減できる。今バージョンは、パフォーマンスが向上した。特にデータ転送速度は3~6倍にアップしている」としている。

藤村厚夫マーケティング本部本部長
藤村厚夫マーケティング本部本部長

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