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外資系転職・海外就職したい人集まれ! インターネットを活用したキャリアアップセミナー開催

1999年07月05日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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3日、東京・駿河台のデジタルハリウッド東京校で、“外資系転職・海外就職のためのインターネット活用術”と題したインターネットキャリアアップセミナーが開催された。当日は、あいにくの雨にもかかわらず、150名の会場が満員になるほどの盛況ぶりで、今年就職を控えた学生や転職を考えている社会人の真剣なまなざしのなか、セミナーが始まった。

会場は満員で熱気が漂う。半数は女性の参加者だった
会場は満員で熱気が漂う。半数は女性の参加者だった



自分の人生の戦略をいかに会社に適用できるかを考える

第1部の基調講演は、日本ゲートウェイ(株)の代表取締役、デレク・シュナイダマン氏がお馴染みの牛柄模様をあしらったネクタイを締めて登場し、"なぜゲートウェイのトレードマークが牛模様なのか?”ということについて触れた。'85年に、不動産業を営む男と、トラックを製造していた男が出会い、納屋でコンピューターを作りはじめた。それがゲートウェイの始まりだった。創業時の志が、いまもなおゲートウェイに引き継がれている。

ゲートウェイは、BTO(注文生産)によって、ユーザーの要望に応じたパソコンを直接販売して伸びてきた会社だが、'96年までは、そのほとんどが電話による注文だった。それが、今年はインターネットによる注文が20パーセント以上を占め、インターネットによる新しい販売の重要性を再認識したという。

デクレ氏は、就職を前にした聴衆に対し、「外資系企業では、自分自身の人生の戦略をいかにその会社に適用できるか」が大切であり、"harmonyship”(協調性)よりも、自分が正しいと思ったことに邁進(まいしん)できるような"individualism”(個人主義)のほうが大切であり、それが成功する鍵であると説いた。

ゲートウェイのデレク氏は、おなじみの牛模様のネクタイをしめて演壇に
ゲートウェイのデレク氏は、おなじみの牛模様のネクタイをしめて演壇に



いまやインターネットは就職活動に必須のツール

続くパネルディスカッションでは、インターネットによる就職活動の現状分析と活用事例について、3人のパネリストが討議した。

インターネットASCIIの根岸編集長は、いまや理工系の90パーセントの学生がインターネットを使って就職活動をしており、ある大手電機メーカーでは採用通知までメールで送ってくるという現状を分析。いまやインターネットは就職活動に必須のツールになっているという。また、生の情報を収集できるメーリングリストの活用も重要であると説明。一方、情報企業側にとっても、インターネットによる求職は人件費の削減につながるメリットがあり、今後もインターネットリクルーティングは盛んになると予測した。

外資系金融機関のバークレイズ信託銀行執行役員シージェイ・スペィディ氏は、Fortune誌に登場する企業500社のうち、45パーセントがインターネットによる求人活動をしており、今年に入ってから企業側でもインターネットが大幅に浸透してきていると、その傾向を紹介した。実際、企業側にとってもインターネットで就職のアプローチをしてくる人材は魅力的であり、新しいことに向かう積極性やクリエイティブ性を高く評価しているそうだ。

ファクトセット・パシフィックのコンサルタント、植田淳子氏は自らの体験談として、インターネットで人材登録会社のアジアネットを見つけ、履歴書をすぐにEメールで送ったという。インターネットを活用すれば、パソコン1つだけでたくさんの有益な情報を得られ、どこからでもEメールで履歴書を送付できるというメリットがあるという。

パネルディスカッションの模様。左からファクトセット・パシフィックの植田氏、インターネットASCIIの根岸氏、バークレイズ信託銀行のシージェイ・スペィディ氏
パネルディスカッションの模様。左からファクトセット・パシフィックの植田氏、インターネットASCIIの根岸氏、バークレイズ信託銀行のシージェイ・スペィディ氏



急成長を遂げるオンラインリクルーティングサービス

第2部の講演は、アジアネットの代表取締役、マイケル西氏による“米国のインターネット最新事情”から始まった。現在、米国では8500万人がインターネットを利用しており、Eコマースの分野も約1兆円規模に広がると予測されている。10年以内にインターネットで大統領選を行なうようになると過半数以上の人が考えているという。

急速に広がるインターネットを活用して成長を遂げた企業として、わずか3年足らずで最大の競売会社になったebay.comや、1500万人のユーザーを得た無料メール配信サービスのHotMail、1700万人の会員を誇るプロバイダーのAOL、900万人の顧客を抱えるオンラインストアーのamazon.comなどを例に挙げ、Eメールによるオンラインリクルーティングサービスも急成長するだろうと説明した。

アジアネットのマイケル西氏アジアネットのマイケル西氏



続く講演では、インターネットASCIIの根岸編集長が、“インターネットは個人の力を拡大するツールである”と力説した。ドロップアウトしたような人でも、インターネットに出会い人生が変わってしまうことがある。自分で作ったサイトが人気を呼び、それがきっかけで作家の道を歩み始めた元SM嬢の話は、とても興味深いものだった。そのほか、アダルト系サイトの“TokyoTopless”、懸賞サイトの“Chance IT!”、700誌ものメールマガジンの紹介と配信をする“magmag”などの注目サイトも紹介していた。

就職に役立つ“みんなの就職活動日記”という学生たちのサイト紹介では、あちらこちらでメモを取る姿が見られ、就職を控えた聴衆の真剣な態度が現われていた。

“インターネットは個人の力を拡大するツールである”と語るインターネットASCIIの根岸編集長
“インターネットは個人の力を拡大するツールである”と語るインターネットASCIIの根岸編集長



最後の講演には、第1部でパネルディスカションのコーディネーター役を務めたアジアネットの勝部氏が登壇した。米国のインターネットリクルーティング市場は急激な伸びを示しており、'95年には500件しかなかったキャリア情報系のサイトが’98年に10万件、求人総数にして2870万件もネットにアップされたことを説明。インターネットリクルーティング革命の波が日本にも確実に押し寄せてきていると強調した。

最近では、求人募集のタイミングで応募するのではなく、企業が求人の必要性を感じたときに指名求人が受けられるように、あらかじめ求人の提案を出しておくという手法が出てきた。この場合には、企業側に自分をアピールするための個人データを提供する必要がある。自分の情報が他人の目に触れるようなこともあるので十分に気を付けること、ウェブに一度アップすると半永久的にその情報が残るので、登録した日付は必ず載せるようにすることなど、具体的な注意を促した。

そのほかにも、実際に応募する際に、文字化けの恐れがないようにASCIIコード(直接入力)で送ること、横左揃え60文字から65文字で書くことなど、具体的な英文レジュメの書き方の注意もあった。

アジアネットの勝部氏
アジアネットの勝部氏



今回のセミナーでは、インターネットを活用して就職するための方法論が中心であった。一貫して言えることは、就職や再就職するなら、常に自分自身のキャリアのゴールを見極めて考えていくことが重要であり、インターネットはそのために役立つツールであり、手段であるということだった。

講演終了後の懇親会にて。ゲートウェイのデレク氏とアジアネットのマイケル西氏
講演終了後の懇親会にて。ゲートウェイのデレク氏とアジアネットのマイケル西氏

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