セコムラインズ(株)が、オンラインの塾、“ラインズ先生 電塾”のコンテンツを強化し、マーケティングで攻勢を掛けている。4月から、ウェブ版とメール版で、ユーザー向け通信を開始。6月9日に、オンラインショップを開いた。6月27日の日曜日には、3日の土曜日から毎週週末に開くクイズ大会である、“電塾OPEN
CUP”のエントリーを開始した。“シーズンMVP賞”と名づけた賞の商品は、ソニー製ペットロボット、『AIBO』。
4月に開始したのは、月刊のメールマガジン『サーティ・フォーティ』と、同じく月刊のウェブマガジン『ラインズ通信』。6月9日には、オンラインショップ、“セコムラインズショップ”をスタートした。現在は、ノートパソコンや周辺機器を販売しているが、将来は、パソコン関連製品以外にも、手を広げる考えだ。
7月3日からは、教養を問う問題から芸能ネタまで、幅広い知識をはかるクイズ大会、“電塾OPEN
CUP”を始める。そのエントリーを6月27日に開始した。今後、毎週末に実施する。
セコムグループは、'62年に設立されたセコム(株)(当時は日本警備保障)を中心に、同社が“社会システムサービス”と呼ぶ事業を展開してきた。“社会システムサービス”という言葉が指すのは、セキュリティー、医療、教育、経営支援、生活支援--の5つの分野である。セコムラインズ(株)は、教育分野の中核に位置する。
セコムラインズ(株)は、'83年に日本教育システム(株)として設立され、当初から、CAI(コンピューター支援による教育)を事業の中心としている。'92年にセコムグループに入った。
文部省が、塾の存在を公式に認知し、また、学校教育におけるコンピューター、通信の利用を推進するなど、セコムラインズには追い風が吹いている。この風をとらえて、一気に浮上するかまえだ。