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【WINDOWS WORLD Expo/Tokyo 99 番外編】テクノストレス回避のカギはイスにあり?

1999年07月01日 00時00分更新

文● 編集部 白神貴司

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Windows関連の新製品・最新技術を発表する展示会としては、国内最大級の規模をほこる“WINDOWS WORLD Expo/Tokyo 99”。各メーカーさまざまに趣向を凝らした展示を展開している。そんな会場の一角で、ちょっとおもむきの異なる展示を展開するブースがあった。このブースの主役は、椅子である。

ブースの中心に鎮座する、一見普通の椅子
ブースの中心に鎮座する、一見普通の椅子



この椅子、ただの椅子ではない。青いシートの部分に感圧式のセンサーが仕込まれており、パソコンと連動しているのだ。このセンサーは人が椅子に座ると、その圧力のかかり具合をパソコンに転送。専用のソフトウェアにより等高線状のグラフが表示される。

このように、グラフとして座ったときの力のかかり具合が表示される
このように、グラフとして座ったときの力のかかり具合が表示される



ちなみに、上の写真の場合は、おしりに若干力が集中しており、理由として座面(腰掛ける部分)がやや高いことが考えられるという。圧力の掛かり方は、座面の高さ、背もたれの角度、そしてパソコンで作業をする場合はキーボードと体との距離の影響を受けるのだという。力がかかりすぎているところを改善すると、グラフは正常値に近づく。これにより、その人に最適な椅子がわかるというわけだ。

スタッフに座ってもらいました。なお、上のグラフは彼女のものではありません、念のためスタッフに座ってもらいました。なお、上のグラフは彼女のものではありません、念のため



このブースを出展しているのは早稲田大学人間科学部、野呂影勇教授の主宰する野呂研究室。同研究室では、オフィスチェアを中心に、作業内容と使用機材にマッチした座り心地について研究している。今回、コクヨ(株)のオフィスチェア開発を担当しているタカノ(株)や、(財)姿勢研究所の協力を得てシステムを開発、ブースを構えた。

WINDOWS WORLD Expo/Tokyo 99に大学の研究室として参加するのは野呂研究室が初めてという。会期中、来場者に無料で最適な椅子を提案する“チェア・クリニック”を開いている。最近パソコンに向かいすぎて肩や腰が痛い・・・なんていうアナタ、この週末は最良の椅子に出会うために幕張まで足を伸ばしてはいかがだろうか。

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