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イスラエルの先端技術を紹介する展示会“イスラエルハイテク産業技術展”--30日まで開催中

1999年06月29日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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29日と30日の2日間、東京・青山のTEPIAにて、“イスラエルハイテク産業技術展”が開催されている。これは、国内では発表されていないイスラエルの先端テクノロジーを紹介する展示会。昨年から始まり、今回で2回目となる。主催は日経BP(株)。今回はその中から、一部を紹介する。

Windows NT用のVoIP製品

(株)パルテックのブースでは、イスラエルのAudioCodes社のVoIP(Voice over IP)製品『TrunkPack-VoIP/100』、『同/200』が展示されていた。この製品は、PCIバスに装着して利用するもの。10/100BASE-TXのインターフェースを2つ持ち、100は32チャンネルを、200は60チャンネルの利用をサポートする。制御用ソフトウェアの対応OSWindows NT 4.0。AudioCodesでは、必要な回線数に合わせたボードの設計も行なっているという。

TrunkPack-VoIP/100
TrunkPack-VoIP/100



 4つのIPソケットを持ち64回線をサポートする製品のデモンストレーション
4つのIPソケットを持ち64回線をサポートする製品のデモンストレーション



・パルテック
http://www.paltek.co.jp/
・AudioCodes
http://www.audiocodes.com/

手書き/音声入力用エンジン

イスラエルのAdvanced Recognition Technologies社のブースでは、同社の開発したWindows CE搭載機の携帯端末や携帯電話向けの手書き入力認識エンジン『smARTwriter』や、音声入力エンジン『smARTspeak』を搭載する機器を紹介していた。

Windows CEに標準で搭載される手書き入力機能は、ウィンドウの中に正方形の枠が表示され、その中にペンで文字を書くが、同社の開発したエンジンでは、テキストボックス内であればどこで書いても認識されるのが特徴。多少のくせ字や、書き順が違ってもかなり正確に認識された。smARTwriterの動作環境は8bit以上のCPUで、プログラムは50KB程度。OSの制限はない。

左手で入力した下手な文字でも、ちゃんと認識された
左手で入力した下手な文字でも、ちゃんと認識された



また、音声認識と手書き認識機能を持つ携帯電話も紹介されていた。同製品はヨーロッパで発売されたばかりで、手書きパッドを採用した文字認識機能と、話者の事前登録による音声認識を搭載している。smARTspeakの動作環境は8bit以上のCPUで、プログラムは20KB程度。OSの制限はない。

携帯電話に手書き入力パッドを搭載した製品。ASCIIと書いているところ
携帯電話に手書き入力パッドを搭載した製品。ASCIIと書いているところ



同社では、ひら仮名による日本語の認識エンジンも開発中という。国内で携帯電話に手書きパッドを搭載する製品が現われる日も遠くはないようだ。なお、国内における販売代理店は高千穂交易(株)。

・Advanced RecognitionTechnologies
http://www.artcomp.com/
・高千穂交易
http://www.takachiho-kk.co.jp/

会場では、紹介した製品のほかにも、インダストリアルオートメーション管理のためのソフトウェアや、LAN/WAN関連の装置、ネットワーク分析ソフトなどが紹介されていた。また、セミナーも併設されており、入場料は1000円。

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