日本電気(株)と米ヒューレット・パッカード社は28日、記者会見を開催し、通信事業者向けの次世代IP(インターネットプロトコル)サーバー分野で提携を結んだと発表した。
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米HPのBernard Guidon副社長(左)とNECの馬場征彦常務 |
今回の提携により、今後両社は通信事業者向けのIPネットワーク構築に関する次世代サーバー用OSやミドルウェアの開発を共同で進めることになる。
具体的には、NECは同社が開発を進めている次世代サーバー“IPインフラストラクチャサーバー”(*1)のOSとして、HPの『HP-UX』を採用し、ハードウェアにはHPからOEM供給を受けているNEC製サーバー、『NX7000』シリーズを採用する。
また、アプリケーション分野では、HPの通信業界アプリケーション向けのミドルウェア『HP
OpenCall』を採用し、この上で動作する通信アプリケーションをNECが開発する。
これらを共同で開発することにより、NECは製品開発の期間を短縮し、HPはNECから、ミドルウェアに関する技術供与を得る。また、双方の販売チャネルの共用も検討している。
NEC常務取締役馬場征彦氏は、「今回の提携は、NECにとって非常に意義深いものだ。両社の技術を相互に組み込むことで、通信キャリアー向けにきめこまかいサービスを提供てきると考えている」と語る。
米HPの副社長、Bernard Guidon(バーナード・ギドン)氏は、「HPでは、NECのUNIXサーバー関連技術を高く評価しており、複雑化する市場の中で、NECとHPが提携を強化することは非常に有意義だと考えている」とコメントした。
今回の提携による具体的な製品の提供は、2000年3月を予定しているという。
