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NEC、日本語音声認識ソフト『SmartVoice』の新バージョンを発売

1999年06月25日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本電気(株)は、日本語音声認識ソフト『SmartVoice』の新バージョンである『SmartVoice(Ver2.0)』を7月9日に発売する。Windows 95/98/NT4.0対応で、価格は1万8000円(ヘッドセットマイク付)。



ウェブブラウザーにInternet Explorer 4.0以降のバージョンを利用した場合、“お気に入り”に登録されたホームページタイトルの一部を読み上げ、その中からアクセスしたいホームページを呼び出し、画面に表示することが可能になった。ハードディスクに保存されたファイルの検索も音声で行なえる。

音声で操作できる項目を、ウインドー画面で一覧表示する“SmartVoiceAssistant機能”を搭載するほか、“NEC音声合成エンジン3.0”により、操作説明を音声で読み上げることも可能。

また、『Microsoft IME 2000 IMEパッド音声入力アプレット』、ATOK12をVoiceATOK2に拡張する『VoiceATOK2 エクステンション』を標準搭載しており、IME 2000やATOK12と連携して、音声で直接文章を入力できる。

同社パーソナルソフトウェア事業部部長代理の澤野明郎氏は、「認識性能を向上させ、5文の話者学習でも、50文の話者学習をした場合と遜色ない認識率を実現した。認識エンジンはPentium IIIに対応している。スポーツの専門用語や顔文字などのデータも収録している」



「また、SmartVoiceに対応するアプリケーションソフトウェア群を“SmartVoiceFamily”と位置付け、音声対応製品の拡充を推進していく。6月25日現在でSmartVoiceに対応する製品は170本以上。本年度中には500本を目指す」としている。

『SmartVoice(Ver2.0)』の発表会場には、同社をはじめ、マイクロソフトやジャストシステム等そうそうたる顔ぶれが集まった。

同社専務取締役の高山由氏「出だしこそ『ViaVoice』に後れをとったが、市販ソフトウェアとの連携による市場開拓はまだまだ行なわれていない。われわれは各ソフトウェアメーカーと協力して音声対応製品を広めていきたい」
同社専務取締役の高山由氏「出だしこそ『ViaVoice』に後れをとったが、市販ソフトウェアとの連携による市場開拓はまだまだ行なわれていない。われわれは各ソフトウェアメーカーと協力して音声対応製品を広めていきたい」



同社パーソナルソフトウェア事業部部長の田岸啓司氏「当社は約40年にわたる音声認識技術の研究開発を行ない、カーナビゲーションやゲーム、携帯電話などさまざまな分野で実用化を図ってきた。音声を利用することによって、パソコンはより身近なものとなる。今後も人間にやさしいパソコンを作っていきたい」
同社パーソナルソフトウェア事業部部長の田岸啓司氏「当社は約40年にわたる音声認識技術の研究開発を行ない、カーナビゲーションやゲーム、携帯電話などさまざまな分野で実用化を図ってきた。音声を利用することによって、パソコンはより身近なものとなる。今後も人間にやさしいパソコンを作っていきたい」



同社C&Cメディア研究所研究部長の渡辺隆夫氏「当社は、ソフトウェア、組み込み用途、電話音声認識の3分野で音声認識製品を展開してきた。今後はNatural User Interface(NUI)の実現に向けて、ハンズフリー入力やフリースタイル発話、対話エージェントといった機能の実現に向けて開発を進めていきたい。当社は今年5月に、NUIコアテクノロジーの開発およびソリューションの追求を目的とした“音声HI開発センター”を設立した。今後はこのセンターで開発した技術を製品に展開していく」同社C&Cメディア研究所研究部長の渡辺隆夫氏「当社は、ソフトウェア、組み込み用途、電話音声認識の3分野で音声認識製品を展開してきた。今後はNatural User Interface(NUI)の実現に向けて、ハンズフリー入力やフリースタイル発話、対話エージェントといった機能の実現に向けて開発を進めていきたい。当社は今年5月に、NUIコアテクノロジーの開発およびソリューションの追求を目的とした“音声HI開発センター”を設立した。今後はこのセンターで開発した技術を製品に展開していく」



米マイクロソフト社アジア地域副社長のPieter Knook(ピーター・クノック)氏「IME 2000とSmartVoiceが統合することで、音声入力とキーボード入力が同様に扱えるようになった。このことでユーザーは今までより容易にPCを使いこなせるようになり、生産性の向上につながる。このような音声認識技術の発展は、われわれも歓迎している」
米マイクロソフト社アジア地域副社長のPieter Knook(ピーター・クノック)氏「IME 2000とSmartVoiceが統合することで、音声入力とキーボード入力が同様に扱えるようになった。このことでユーザーは今までより容易にPCを使いこなせるようになり、生産性の向上につながる。このような音声認識技術の発展は、われわれも歓迎している」



(株)ジャストシステム代表取締役社長の浮川和宣氏「未来を考えたとき、誰でも使えるインターフェースが音声入力だろう。初心者にとって音声入力は使いやすいものだ。今後は、自然な言葉で目的の操作を行なえる知的操作支援環境“JIIF(Justsystem Intelligent Interface)”技術と音声入力の融合、モバイル端末を使った音声によるホームコンピューターのリモート操作などの実現に向けて開発を進めていく」
(株)ジャストシステム代表取締役社長の浮川和宣氏「未来を考えたとき、誰でも使えるインターフェースが音声入力だろう。初心者にとって音声入力は使いやすいものだ。今後は、自然な言葉で目的の操作を行なえる知的操作支援環境“JIIF(Justsystem Intelligent Interface)”技術と音声入力の融合、モバイル端末を使った音声によるホームコンピューターのリモート操作などの実現に向けて開発を進めていく」



そのほか、(株)ヴァル研究所代表取締役の山田靖二氏、(株)メディア・ナビゲーション代表取締役社長の横山徹氏など各ソフトウェアメーカーの役員クラスがずらりと揃った
そのほか、(株)ヴァル研究所代表取締役の山田靖二氏、(株)メディア・ナビゲーション代表取締役社長の横山徹氏など各ソフトウェアメーカーの役員クラスがずらりと揃った



なお、ヘッドセットマイク無しの『SmartVoice(Ver2.0)バージョンアップ』も7月16日に発売する。価格は9800円。

会場で行なわれたデモンストレーションの様子
会場で行なわれたデモンストレーションの様子

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