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シマンテック、リモートコントロールソフトの新バージョンを発売

1999年06月24日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)シマンテックは、リモートコントロールソフトの最新バージョン『pcAnywhere 9.0(ピーシーエニィウェア 9.0)』を7月16日に発売する。価格は1万6800円から。



同製品は、遠隔地にあるコンピュータを操作するためのソフト。今回のバージョンでは、主に企業システム管理者向けのリモート管理機能の強化が行なわれている。

エンドユーザー側にソフトをインストールする際に、管理者がインストールのカスタム設定を行なえる。さらに標準でバンドルするプログラム配布ツール『Norton System Center』でpcAnywhereをエンドユーザーに配布可能。

また、セキュリティ面での機能も拡張し、従来のWindows NT認証をWindows9xホスト側でも行なえるようになったほか、特定IPアドレスからのみ接続を許可するといった設定も可能。集中ログ管理機能や、リモートでのログファイル参照機能、SNMPアラート送信機能などを搭載する。デスクトップ側のセキュリティとして、セキュリティなしでホスト待機をすると警告ダイアログが表示される。また、ユーザーIDとパスワードはウィザード形式で入力できるようになった。

ファイル転送画面はユーザーインターフェースを一新し、目的のファイルを容易に探せるようになったという。また、ファイル転送時にウイルスチェックを行なえる。“AutoColorscale”機能で、無駄な色数を送信しないようにできる。

同社代表取締役社長の成田明彦氏は、「pcAnywhereは米業界のデファクトスタンダード。2、3年後には日本でもリモートモバイルコンピューティング市場が急激に伸びるだろう。企業システムにおいて、リモートにおけるコストをいかに下げるかが鍵だ」と説明。

また、米シマンテック社プロダクト・マネジメント担当副社長のRobin Matlock(ロビン・マトロック)氏は、「リモートコンピューティング市場は世界全体で拡大しており、現在世界のPCで5台に1台がラップトップPCだが、2000年には4台に1台、日本では2台に1台となるだろう」

「現在、モバイルPCにかかるコストはデスクトップPCに比べて53パーセントも高くなる。特にサポートコストが高くなるのだが、一方で情報システムの予算は縮小傾向にある。われわれの製品は、これらサポートコストを削減するためのもの。これまでは、リモートアクセス用ツールとして使われてきたが、最近では、ヘルプデスク側がエンドユーザー向けにリモートによるサポートを行なうといった使い方が増えてきた。今後は企業ネットワーク管理にさらに焦点をあて、ヘルプデスク機能の拡張を行なっていく」としている。

成田氏(左)とMatlock氏(右)
成田氏(左)とMatlock氏(右)



なお同社は、30日間限定のトライアル版を7月から無償配布する。同社ホームページからダウンロード可能。

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