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アドビがAdobe PageMaker 6.5 Plus日本語版を発表

1999年06月24日 00時00分更新

文● 千葉英寿

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ビジネスツールとしての性格を強調

アドビシステムズ(株)は、ページレイアウトソフト『Adobe PageMaker 6.5Plus日本語版』を7月23日より発売すると発表した。Windows 95/98/NT版およびMacOS版がある。価格はオープンプライスで、予想価格は約4万5000円。
 
なお、PageMaker 6.5正規登録ユーザーに対しては、同社よりPageMaker 6.5 Plus日本語版アップグレードパッケージを1万円で特別提供される。また、6.0ユーザーへは、6.5Plusへのアップグレードパッケージを1万5000円で、6.0以前のユーザーへは2万5000円で提供される。

パンフレットや社内報、企画書などの質の高いドキュメントを作成するためのプロフェッショナルパブリッシングソフトとして位置づけられてきたPageMakerだが、まもなく登場する新しいプロフェッショナルパブリッシングソフト『Adobe InDesign』が控えていることと、ビジネスユーザーへの販売戦略のひとつとしてビジネスツールとしての性格を強くしてきている。

ビジネスツールとしての性格を強くしてきている『Adobe PageMaker 6.5Plus日本語版』ビジネスツールとしての性格を強くしてきている『Adobe PageMaker 6.5Plus日本語版』



膨大なテンプレートでユーザーの生産性を向上

 
PageMaker 6.5 Plusでは、プロフェッショナルデザイナーがデザインした約300個のテンプレート、約4,700個のAdobe Illustratorフォーマットのイラストレーション、数100のデザインテンプレート、約300個の高解像度(300dpi)CMYK写真コレクションが付属しており、ページレイアウトを初めから考えなくても作業を進められる。そのためビジネスユーザーであっても、プロフェッショナル並みのドキュメントをすばやく作成することができるというわけだ。

また、『Adobe Photoshop 5.0 LE』が付属しているので、オリジナルの画像をユーザーが目的に合わせて編集、レタッチできる。さらに、『Adobe Acrobat Distiller 4.0日本語版』が付属しているので、Page MakerファイルからPDFファイルの作成が可能だ。これにより文書のオンライン配布や、社内ネットワークでのドキュメント管理、印刷業者へのデータ入稿なども行なえる。

Mac OS 8.6の対応はアップルからのアップデータ待ち

 
Windows 95/98/NT版およびMac OS版が用意されているPageMaker 6.5 Plusだが、MacOS8.6との間に非互換性の問題があることが判明している。問題となっているのは、以下の3点。
 
1. テキストを含むEPSファイルをプリントアウトすると、Type1でクラッシュする
2. ASCIIファイルを割り付けると、Type2 Errorでクラッシュする
3. Illustratorファイルを割り付けると、Type1または2でクラッシュする

すでにこの問題は同社と米国アップルコンピュータで対応策を協議しており、アップルコンピュータよりこれらの問題を解決するアップデータが提供される予定だ。同社では、アップルコンピュータの準備が整い次第、同社のウェブサイトで関連情報を提供する予定。

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