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NEC HE、パソコンなしでプレゼンテーションができるモバイルプロジェクター2機種を発表

1999年06月24日 00時00分更新

文● 編集部 白神貴司

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NECホームエレクトロニクス(株)(NEC HE)は24日、本体にコンパクトフラッシュスロット(TypeII)を内蔵し、パソコンを接続せずにプレゼンテーションが行なえるモバイルプロジェクター2機種を発表した。投影方式はDLP(*)で、最大SXGAまで表示可能な『ビューライトLT140(LT140J)』と、XGAをサポートする『ビューライトLT84(LT84J)』のラインナップ。LT140Jは価格が99万8000円で9月発売、またLT84Jは価格が79万8000円で8月に発売する。

LT140J(左)とLT84J(右)。筐体サイズ、デザインに違いはない
LT140J(左)とLT84J(右)。筐体サイズ、デザインに違いはない



筐体にはマグネシウム合金と環境に優しいという難燃性プラスチック素材“エコポリカ”を採用している。サイズは両機種とも幅235×奥行き294×高さ58mmで、重量はLT140Jが約2.6kg、LT84Jが約2.5kg。光学系部品を小型化できるDLP方式の採用と、マグネシウム合金の採用により軽量、薄型化を実現したという。搭載するDMDモジュールの解像度はLT140JがXGA(1024×768ドット)でLT84JがSVGA(800×600ドット)だが、同社独自の画像補正技術によってそれぞれSXGA、XGAサイズの投影を可能にしている。

光源は2機種とも色温度の高い120Wの小型ランプ(P-VIPランプ)を搭載し、輝度はLT140Jが800ANSIルーメン、LT84Jが700ANSIルーメンとなっている。コントラスト比はいずれも500:1。

本体側面にはRGB端子、コンポジット、S映像端子を各1系統、USBポート、コンパクトフラッシュスロットを備える。本体には、標準で8MBのコンパクトフラッシュカードが付属する。パソコンで事前に作成したプレゼンテーション用ファイルを保存することで、パソコンを接続しなくてもプレゼンテーションが可能になる。コンパクトフラッシュから読みこめる画像フォーマットはJPEG、BMPの2種類。同社によると、テキストファイルのビューワー機能も搭載することを検討しているという。

また、USBポートにはUSBマウスを接続してポインターとして使用できるほか、画面の輝度やピントの調整も可能。画面調整は本体ボタン、付属の専用リモコンでも行なえる。なお、リモコンは本体後部のスロットに格納することが可能となっている。RGB端子にオプションのコンポーネントケーブル『VL-CA03V』(価格1万円)を接続することで、DVDプレーヤーなどの画像も投影できる。

本体側面のインターフェース。左上がUSBポートで、右上に見えるのがコンパクトフラッシュスロット
本体側面のインターフェース。左上がUSBポートで、右上に見えるのがコンパクトフラッシュスロット



専用のリモコン。本体操作ボタンと統一感を持たせたデザインを採用している 専用のリモコン。本体操作ボタンと統一感を持たせたデザインを採用している



NECホームエレクトロニクスのプロジェクションシステム事業部の山崎隆宏部長(左)と、同社国内販売推進本部の駒田洋マネージャー
NECホームエレクトロニクスのプロジェクションシステム事業部の山崎隆宏部長(左)と、同社国内販売推進本部の駒田洋マネージャー



同社プロジェクションシステム事業部の山崎隆宏部長によれば、発売後1年間の販売目標を、2機種合計で3万台としており、このうち国内向けには5000~6000台を想定しているという。

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