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ビーコンIT、ウェブでメインフレーム用のアプリケーションを利用するシステムを発表

1999年06月23日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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(株)ビーコン インフォメーション テクノロジー(ビーコンIT)は、ウェブサーバーシステム『ForeSite Application Server Version 3.0』の国内販売を発表した。同製品は、米InfoSpinner社が開発したもの。メインフレーム・アプリケーションを、ウェブからそのまま利用できるようにするもの。既存のアプリケーションを修正する必要がないため、ウェブアプリケーションの開発コストを抑えることができるという。

バックエンドのシステムとの連携には、SIM(System Integration Module)と呼ばれるモジュールを使う。同製品には、リレーショナルデータベースと連携する“ODBC SIM”、マイクロソフトのCOM(Component Object Model)仕様のアプリケーションと連携する“COM SIM”、Javaベースアプリケーションと連携する“J SIM”および“Java Servlet SIM”が付属する。SIMのSDKを利用することで、独自のSIMを作成する事も可能。

同システムは、メインフレーム・アプリケーションにアクセスする“PageServer”と、ユーザーからの要求をPageServerに割り振る“Dispatcher”から構成される。価格は、Dispatcherを1台とPageServerが2台で構成されるシステムの場合で450万円。7月に販売を開始する予定。

同社の末舛史郎社長は、同社の今後の戦略について、次のように語った。

末舛社長
末舛社長



「我が社の製品は、データベースを構築する“Enterprise Computing”、情報を活用する“Enterprise Data Warehousing”、そして両者を接続し、Eコマースやモバイルコンピューティングを提供する“Enterprise Connectivity”の3本柱で成り立っている。現在の市場シェアは22%前後。これを40%ぐらいまで拡大したい」

また、米InfoSpinner社、社長兼CEOのJohn D.Ferguson(ジョン D・ファーガソン)氏は同製品の開発について、次のようにコメントした。

Ferguson氏
Ferguson氏



「この製品は、ネットワークのリクエストにしたがって、ダイナミックにウェブページを作成していくものだ」

「インターネットは膨大な情報を提供してくれる情報ソースだけではない。いまや、Eコマースなどのサービス提供が増えている。インターネットによるEコマース取引の規模は3010億ドル(約36兆1200億円)である。これは、米自動車業界の3500億ドル(約42兆円)に匹敵する。自動車業界が100年かけてこの規模に達したのに対し、インターネットは5年でここまで発展した。今後も、インターネット市場の規模は増加し続けるだろう」

「アプリケーションサーバーの市場は2004年までに170億ドルの規模に達すると見込んでいる。その原動力は既存のアプリケーションをウェブで利用できるようにするものだと思う。Eコマースの世界で成功するには、新しいものを作るだけでは駄目だ。既存のシステムに存在するアプリケーションを活用して、ウェブで利用できるシステムが必要になるだろう。そこで、我々はこの製品を開発した」

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