レーザー5、『日本語redhat Linux 6.0 Server Edition』、『日本語redhat Linux 6.0』などを発表
1999年06月21日 00時00分更新
(株)五橋研究所(レーザー5)は、『日本語redhat Linux 5.2 Rel.2』を7月2、『日本語redhat
Linux 6.0 Server Edition』を8月上旬、『日本語redhat Linux 6.0』を9月中旬に発売すると発表した。
『日本語redhat Linux 5.2 Rel.2』のパッケージ |
『日本語redhat Linux 5.2 Rel.2』
『日本語redhat Linux 5.2 Rel.2』は、対応ハードウェアの拡張(主にノートパソコン)、パッケージのアップデート、バグフィックス、ドライバの拡充などが図られている。5月10日に発売された米RedHat
Software社の『Red Hat Linux 6.0 (US)』がバンドルされ、Red Hat Linux 6.0 (US)のユーザーサポートも付いてくる。新たにバンドルされる商用ソフトは、日本アイ・ビー・エムの『DB2 UDB V6.1』(β版)、富士通(株)の『Fortran&C Package』(評価版)、日本オラクルの『Oracle8 RDB』(90日トライアル版)、(株)ジャストシステムの『一太郎Ark』(仮称)など。
価格は1万800円(バージョンアップは送料込みで4000円)で、同社のホームページか同社の直営店の店頭で購入することができる。発売は7月2日予定。
『日本語redhat Linux 5.2 Rel.2』のスクリーンショット |
『日本語redhat Linux 6.0 Server Edition』
『日本語redhat Linux 6.0 Server Edition』は、サーバー用途に特化したパッケージで、インターネットサーバーやLANサーバーなどの構築が可能。設定ユーティリティーが用意され、セキュリティー機能をはじめとする各種設定がより容易になったという。また、RAIDカードや無停電電源装置などの周辺機器への対応や、複数プロセッサーのサポートなどが図られている。Red Hat 5.2に比べ、サーバー性能の向上や対応ハードウェアの拡張、IPv6仕様の対応など基本的な部分から拡張されているという。ユーザーサポートは、インストールだけでなく、設定や運用中のトラブルもサポートするという。この製品のターゲットは、サーバーOSの新規導入やWindows NTからの移行を考えている中小企業だという。発売は8月上旬予定で、価格は未定。
『日本語redhat Linux 6.0』
『日本語redhat Linux 6.0』のスクリーンショット(GNOME) |
RedHat6.0はデスクトップ環境が拡張しており、他のOSと同様なGUIを実現している。デフォルトの日本語デスクトップ環境は“GNOME(グノーム)”を採用。また、“KDE”や現在提供している“LaserDesk”が用意され、3つの環境を切替えて使用することが可能となっている。
『日本語redhat Linux 6.0』のスクリーンショット(KDE) |
GNOMEやKDEではデスクトップ上へのアイコンの配置や、ドラッグ&ドロップ機能のへの対応、マウスの右ボタンへの各種機能のアサイン、ファイル種別を判別する自動アプリケーション起動、各種デスクトップ環境のカスタマイズなどが可能となっている。
インストール時には、プロセッサーやSMPを自動判別し、最適なカーネルを組み込むことができるという。また、ファイルシステムはFAT32、NTFS、HFSに対応し、アクセス速度の向上が図られているという。発売は9月中旬予定で、価格は未定。
なお、23日に青山ダイヤモンドホールで開催される“Linux Business
Solution Seminar”の同社ブースにて、Red Hat Linuxの最新バージョンを見ることができるという。