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部屋の片隅まで鑑賞できる――都築響一氏の写真展『転景 TOKYO STYLE 360°』開催

1999年06月17日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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16日(水)から来月24日(土)まで、東京・西新宿三井ビル1階のエプソン・イメージング・ギャラリー『エプサイト』において、都築響一氏の写真展『転景 TOKYO STYLE360°』が開催されている。

エプソン・イメージング・ギャラリー『エプサイト』のディスプレー
エプソン・イメージング・ギャラリー『エプサイト』のディスプレー



今回の写真展では、エプソンの大型プロジェクターとパソコンを利用し、マウスをスクロールするだけで、個人の部屋を上下左右360度回転させながら自由に鑑賞できるという一風変わった趣向を凝らしている。これは、米国Interactive Pictures Corporation社が開発、住友商亊(株)が販売している画像歪み補正技術『IPIX』を用いたもの。

都築氏は今回の写真展に関して、「まず、ゲームでCGによる仮想空間ができて、次に現実の世界を冒険できるようなプロセスができた。これにインタラクティブな仕掛けを盛り込めば、リアルな部屋の中をそのままロールプレイングできるような面白さがある」と語った。実際、大型プロジェクターで映し出された原寸大に近い映像からは、あたかも自分がその部屋にいるような錯覚を受ける。来場者から「とても面白い」との声が上がっていた。

手前にあるプロジェクターで作品を再現する
手前にあるプロジェクターで作品を再現する



壁面に映し出された画像を自由に回転させる来場者
壁面に映し出された画像を自由に回転させる来場者



また、ギャラリーには、エプソンのB0判大型インクジェットプリンターで出力した作品や、その作品をもとに制作された大小の円形パッドなども展示され、来場者の興味を引いていた。

エプソンの大型インクジェットプリンター『PM-9000C』。これで出力した作品も展示
エプソンの大型インクジェットプリンター『PM-9000C』。これで出力した作品も展示



床に貼り付けてある円形の大型パッド。都築氏が撮影した際の原画像データを利用
床に貼り付けてある円形の大型パッド。都築氏が撮影した際の原画像データを利用



7月3日(土)には、同ギャラリーにて、画家の大竹伸朗氏とのトークセッションも予定されている。セッションは午後5時開始(申し込み6月25日正午より、電話03・3345・9881)、定員50名。

なお、今回の作品は『週刊アスキー』で好評連載中の『TOKYO STYLE VER.2』WEB版でも楽しむことができる。

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