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リクルートと任天堂が新規事業を発表、NINTENDO 64+64DDでネットワーク

1999年06月14日 00時00分更新

文● 千葉英寿

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ゲーム

64DD向けゲームソフトは、予約をネットワーク等で受け付け、パッケージ商品としてすべて新会社が販売を行う。サービス開始時には、『巨人のドシン1』、『マリオアーティストシリーズ(3タイトル)』など計10タイトルの発売を予定している。タイトルごとに攻略法の情報やユーザーフォーラムなどをネットワーク上で提供する。

また、書き換え・書き足し機能を利用し、アイテムやマップなどの追加データを販売し、一度クリアしたゲームを異なる設定で何度でも楽しむことができるようになる。新会社では、この追加データをネットワーク等を通じて販売する。さらに『麻雀』、『将棋』や『ウォール街(仮)』といったネットワークゲームの提供とネット上での対戦相手のマッチングサービスも提供する。

電子出版

電子出版フォーマット“EPS(Electric Publishing Standard)”を利用し、ネットワークによるデータ配信と64DDのデータ蓄積機能を利用したデジタル新聞、デジタルマガジンの発行サービスを行なう。『デジタル競馬新聞(仮)』をはじめ、野球やF1などのスポーツ関連情報をスポーツ新聞社との提携で提供する。また、音楽、芸能、ゲーム、映像、文学、グッズなどの分野についてもデジタルマガジンを発行する予定。

コンテンツクリエイション

ユーザーがオリジナル作品を簡単に創作出来るデジタルコンテンツ編集ツールを提供する。 サンプル用音源データを元に音楽作りが楽しめる『サウンドメーカー(仮)』、静止画像を組合せ、オリジナルの振り付けを作れる『ビデオジョッキーメーカー(仮)』をはじめ、『ゲームメーカー(仮)』、『グラフィカルメッセージメーカー(仮)』などのツールを使って、専門知識なしの創作活動を可能とし、コンテンツをネット上で、閲覧、流通することができるというもの。

この他に、子どもへ悪影響を与えるサイトをスキップする設定を施した安全で低料金なインターネットやメール機能が楽しめるブラウジング・メールサービスが提供される。また、話題の音楽データ配信サービス、ゲームプログラム配信サービスの提供なども検討されている。

インターネット就職情報提供サービスである“リクルートNavi”をはじめ10歳代~20歳代を中心とした若者の情報に強いリクルートと小学生を中心に安定した人気を保っている任天堂が組むということに、単なる機能重視ではないコンテンツ重視のサービスに筆者は期待したい。新サービスは、次世代機の考え方に一石を投じることになるかもしれない。

    *【利用料金】イニシャルコスト:入会費+スタータキット購入費(64DD、通信カートリッジ、ユーティリティディスク、増設メモリ)/料金未定ランニングコスト:月会費/料金未定

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