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【KNN特約】シリコンバレーでBusinessCafeがグランドオープニング――1日50ドルで西海岸にオフィスを

1999年06月11日 00時00分更新

文● KandaNewsNetowork 神田敏晶

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10日(米国時間)、シリコンバレー・サンノゼ市において、日本のベンチャーを支援する米BusinessCafe社の、グランドオープニングイベントが開催された。

サンノゼ市ダウンタウンのビルの一角

Business Cafe社は、日本のNPO(非営利組織)のスマートバレージャパン(通称:SVJ)が、サンノゼ市サンノゼ大学などが出資する国際的なビジネスインキュベーター、International Business Incubator(通称:IBI)の支援・協力を得て設立した、ベンチャー支援事業会社。

サンノゼ市のダウンタウンにあるBusinessCafe社が入居するビル
サンノゼ市のダウンタウンにあるBusinessCafe社が入居するビル



サンノゼ市のダウンタウンはシリコンバレーでも唯一、高層ビルが立ち上るビジネス街。同じシリコンバレーでも、Tシャツにジーンズばかりではない地域でもある。数々のコンベンションが開催され、大学やミュージアムなどの環境も揃っている。BusinessCafe社は、そんなダウンタウンの目抜き通りの一等地に面している。

日から米、米から日へのブリッジ

オープニングは、Business Cafe社伊東正明(いとうまさあき)社長のプレゼンテーションで始まった。

「ビジネスカフェは米国に対して進出しよう、もしくは進出している日本の法人や団体にサービスを提供するとともに、日本に進出しようととしている米国法人や団体にとっての、ブリッジでありたいと考えています。日本の閉息感、景気沈滞ムードとは反対に、米国でのベンチャービジネスは、かげりを噂されながらも、依然絶好調です。その背景には、日本と異質の文化があるのは当然でありますが、失敗を許せる、何度でもチャレンジできる、そして誰かがサポートしてくれる背景があります」

「米国のベンチャー精神を日本で見よう見真似しているだけではなく、実際に米国に渡ってみて、ベンチャーとして起業し、体験してみる。そして、そのギャップを感じてもらえる場としてBusinessCafeは絶好の機会を与える場だと思います。今回、ここに大勢の人が、集まり、感動し、何かをやろうという意識を持ってきていただいています。これは、いつかは大勢の仲間に伝わり、いつしか大きなうねりを作れるのではないかと信じています」と挨拶した。

オープニングプレゼンテーションでのBusiness Cafe社伊東正明社長
オープニングプレゼンテーションでのBusiness Cafe社伊東正明社長



日本人、日系人が200人も集合

伊東社長のプレゼンテーションの後、BusinessCafe社のスタッフが、順次、紹介された。

BusinessCafe社のスタッフおよびボードメンバー。左から、ジュンコさん、ヒトミさん、キョウコさん、平川克美ディレクターボード、奥山睦副社長
BusinessCafe社のスタッフおよびボードメンバー。左から、ジュンコさん、ヒトミさん、キョウコさん、平川克美ディレクターボード、奥山睦副社長



変型の会場ではあるが、サンノゼにこれほどの日本人、日系人がいたのだろうかというほど、このグランドオープニングに詰めかけた。日本からこの機会に海を渡ってきた人15名も含み約200人もの参加者が集まった。

奥山睦副社長は、「今回のオープニングで感じたのが、駐在員の方々だけではなく、こちらでアメリカ国民として働く日系アメリカ人の皆様までもが我々の進出に対して、非常に友好的だと感じることができた。同じ皮膚を持つからなのかどうかはわからないが、コミュニケーション手段は英語だが、日本人同士としての友好的な態度を非常に感じることができた」という。

オープニングプレゼンテーションに集まった参加者たち
オープニングプレゼンテーションに集まった参加者たち



バンケットルームで閑談する参加者たち
バンケットルームで閑談する参加者たち



ゲストスピーチでは、サンノゼ市経済開発局のジョー・ホッジス部長が登場し、「サンノゼ市は外国人企業のシリコンバレーでの起業を精一杯支援したい。アメリカの起業家たちが、スラム化が進んだサンノゼダウンタウンの環境を税収という財政面から救ってくれたように、今度はさらなる国際的な視点で外国人企業を多く、この地に誘致したいと考えている。それらに応えるためにありとあらゆる政策を用意したつもりだ。BusinessCafe社が日本企業のポータルスポットとなってくれることを望みたい」と語った。

サンノゼ市経済開発局のジョー・ホッジス部長のスピーチ
サンノゼ市経済開発局のジョー・ホッジス部長のスピーチ



ベンチャーの母が自慢する親孝行息子

シリコンバレーで9つものビジネスインキュベーター(ビジネスの孵卵[ふらん]施設)を成功させ、“ベンチャーの母”とさえ異名をとるバーバラ・ハーレイIBI所長は、「BusinessCafe社はユニークな私が育ててきた息子たち(起業家)の中でも特にユニークな会社。なぜならば、会社でありながらも、ビジネスができるカフェであるからだ。フラッと立ち寄ってもいいし、嫌なら出ていくのも自由。店内にはビジネスに必要なものは揃うし、気の利く女の子たちもいる。こんなビジネスカフェの登場を心待ちにしていました。それが、海の向こうの極東の日本からやってきた事に対して、心から歓迎いたします」と語る。

バーバラ・ハーレイIBI所長
バーバラ・ハーレイIBI所長



今回、司会を努めたBusinessCafe社の鶴亀彰監査役は、「BusinessCafeは、'98年の9月に初打ち合わせ、11月にミーティング、'99年に1月に米国法人としてスタート。そして6月にはグランドオープニング。とここまではベンチャーでは遅れがちなスケジュールがすべて計画どおり。また、見えない部分での人と人との結び付きがあることも感じた。そして将来的な人的資産においては、人が出会い、ビジネスが出会う場所となり、夢が出会い、実行できる人が集まる場所になってきたと今回実感することができた」と語った。

BusinessCafe社の鶴亀彰監査役
BusinessCafe社の鶴亀彰監査役



1日50ドルのテンポラリーデスク

BusinessCafe社の活動のユニークな点は、ビジネスメニューからだけでは判断しにくいが、常にベンチャー側の視点に立った事業活動にあると感じる。実際に作業ができる月1000ドルからのローカルデスク、出張などの時にだけ利用できる1日50ドルからのテンポラリーデスク。日本にいながら利用できる月200ドルからのバーチャルデスク。米国生活スタート支援からビジネスのスタートアップ支援、起業トライアルパック、バーチャル駐在員まで細かくラインナップされている。

日本のベンチャーが、米国で起業する要素はすべてあるといっても過言ではないだろう。なぜならば、私自身が、ここのサービスを多いに活用して米国オフィスを活用している張本人でもあるからだ。(※KNNもこBusinessCafe社のサービスを利用している)

米国で実際に起業する際に、事務所、住居、就労ビザ、税金、法律、車、生活など、起業家にとってビジネス以外の業務がいかに多いかということに気が付く。それらを解決してくれる窓口としてもBusinessCafe社は私の仕事になくてはならないパートになっている。

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