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メラント、データアクセスミドルウェア新製品を発表

1999年06月09日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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メラント(株)は、データアクセスの標準APIをサポートした、企業向けのデータアクセスミドルウェア製品『DataDirect Connect ODBC 3.5』と『DataDirect SequeLink 4.5』を発表した。価格はDataDirect Connect ODBC 3.5のクライアント用が1ユーザーあたり1万1000円、サーバー用が1CPUあたり56万円からで、6月28日出荷予定。DataDirect SequeLink 4.5は、クライアント用で、5ユーザーパックが5万3000円から、サーバー用では1サーバーあたり20万円から、出荷は7月26日を予定している。

(株)旧インターソルブで現在のメラント(株)は、(株)旧マイクロフォーカス・ジャパン(株)が前身のメラント・ソリューションズ(株)と6月14日に合併を行ない、新生のメラント(株)を発足させる。同社は、米メラント社が100%を出資する日本法人となる。ちなみに米メラント社は、1998年9月に米マイクロフォーカス社と米インターソルブ社が合併して発足したもの。

米メラント社Director of Product Managementブライアン・リード(Brian Reed)氏
米メラント社Director of Product Managementブライアン・リード(Brian Reed)氏



DataDirect Connect ODBC 3.5は、Windows NT、UNIXをはじめVMSやOS/390にも対応する、クロスプラットフォーム対応のデータアクセスコンポーネント。マイクロソフト社の『SQL Server』、オラクル社の『Oracle』、日本IBM社の『DB2』といった主要データベースにおいて、高性能で信頼性の高いデータアクセス環境を提供するという。

今回発表された3.5では、Microsoft Transaction Serverをサポートし、分散トランザクション処理が可能となったほか、最新規格であるODBC 3.51にも対応した。また、UNIXプラットフォーム上で、Microsoft SQL Server用ドライバーをサポートし、UNIX上にあるウェブサーバーや中間サーバーから、Windows NT上のMicrosoft SQL Serverにアクセスすることを可能にした。

DataDirect SequeLink 4.5は、大量のデータアクセスが必要な企業向けに、エンタープライズレベルのデータアクセスとデータ統合を提供するミドルウェアプラットフォーム。Windows NT、UNIXからメインフレームを含むさまざまな環境に適合できるため、ゲートウェイや個々に対応するミドルウェアの必要がないという。

この製品は、サーバー側に組み込むSequeLinkコンポーネントと、ODBC、JDBC、ADO/OLE DBなどのデータアクセス標準APIをサポートする各種のSequeLinkクライアントコンポーネントから構成される。サポートするクライアントプラットフォームについては、現在のWindows 95/98、Windows NT、AIX、Solaris、HP-UX、JDK 1.1対応環境に加え、Linuxについてもサポートすると明らかにした。

米メラント社Director of Product Managementブライアン・リード(Brian Reed)氏は、同社の新しい製品戦略について、「大規模なデータアクセスとデータ統合の基盤となる“戦略情報プラットフォーム”を提供し、ユーザーのTCO削減を支援する」、「プロジェクトレベルから大規模エンタープライズ環境まで、データアクセスインフラとしてのスケーラビリティーを提供」していくと述べた。

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