PDF Conference'99が7月末に開催
PDF(Portable Document Format)といえば、デジタルドキュメント表示のデファクトスタンダードとして定着しつつあるフォーマットだが、
PDFとPDFを生成するためのソフトウェア『Adobe Acrobat』を提供しているアドビシステムズ(株)が、1日、同社のウェブサイトにおいて7月28日、29日の2日間にわたって開催される“PDF
Conference'99”に関する情報を掲載した。
PDF Conference'99は、PDF Conference実行委員会が主催し、アドビシステムズが後援するもので、PDFを中心にデジタルドキュメント技術に関する情報交換と発表の場となる。ビジネスシーンにおけるAcrobatの使いこなしノウハウ、PDFとフォントの関係などの制作現場や印刷現場で役に立つ情報を一挙に公開するものとなる。
業界団体も積極的に支援
PDF Conferenceは、PDFのユーザーコミュニティーの中から、ユーザー主導で生まれてきた。このPDF
Conferenceを実際に主催するPDF Conference実行委員会の白旗保則委員長は、「PDFは、ビジネスや社会全般において、文書を扱うすべての人に重要なフォーマットです。しかし、日本ではPDFに関してまだまだ情報不足です。そのPDFのいろいろな使い方、楽しみ方をPDF
Conferenceで探り出したい」と語っている。同コンファレンスは、協賛、協力において、(社)日本経営協会や(社)日本印刷技術協会といった業界団体が名を連ねている。その中で“テクニカルコミュニケーション”の専門家が集う団体であるテクニカルコミュニケーター協会の黒田聡氏は、「一般企業のドキュメント全般に活用できるドキュメント・フォーマットとしてのPDFを紹介していくことにより、企業における認知度を高めて行きたいと考えています」とPDF Conferenceへの積極的な協力を表明している。
詳細に関しては、同日、公開された公式ホームページにおいて順次明らかにされていくが、おもな参加対象として“エンタープライズ”と“ハイエンドパブリッシング”を予定している。それぞれに対して、コンファレンス、セミナー、チュートリアルが行なわれる。
メインコンファレンスでは、米アドビシステムズ社よりPDFに関するキーパーソンを招き、Acrobat 4.0とその次のAcrobatの方向性といった本来なら日本では聞けない内容を予定している。
展示会場にはアドビシステムズおよびPDF関連ベンダー20社程度の出展を予定している。なお、参加受付は6月15日より同サイトで開始される予定だ。
<開催概要>
日時:1999年7月28~29日 10:00~17:30会場:恵比寿ガーデンプレイスタワー4階スペース6
内容および参加費用:
メインコンファレンス(28日と29日で内容が異なる)/1万円テーマ別セミナー1セッション/1万円
チュートリアル4セッション/2万円
展示入場無料:アドビシステムズおよびPDF関連ベンダー(予定20社)
懇親パーティー有料:7月28日夕刻
参加申込について:6月15日より、公式ホームページにて受付