日本コンピュウェア(株)は4日、都内で記者会見を開催し、同社のデバイスドライバー開発ツールの新製品『NuMega
DriverStudio』を発表した。
日本コンピュウェアの梨沢利隆社長(左)と、米コンピュウェア社のスティーブ・ルーイン-バーレン氏 |
本製品は、米コンピュウェア社が'97年に買収した米NuMega Technorogies社と、'98年に同じく買収した米Vireo
Software社の技術をベースとして、コンピュウェアがリファインしたもの。
開発者向けに各種ツールをパッケージ化したスイート版で、デバイスドライバーの開発、分析、テスト、デバッグなどを行なうツールが用意されている。開発ツールとしては、ウィザード形式でWindows
98/2000用ドライバーの開発をサポートする『NuMega DriverWorks』や、C/C++によるWindows
98/95/3.0用のデバイスドライバーを開発するためのライブラリーやサンプルコードを収録した開発ツール『NuMega
VtoolsD』などがある。
デバッグツールとしては、OSのカーネルへのコールをすべてチェックして、デバイスドライバーのエラーのみを検出する『NuMega
BoundsChecker Driver Edition』が、またテストツールとして『NuMega
DriverWorkbench』が用意されている。ネットワーク経由で遠隔地にあるマシンのデバイスドライバーの状態をチェックできるツールとしては、『NuMega
FieldAgent』がある。
NuMega DriverStudioの価格は44万円で、9種類のツールすべてがセットになっているが、ほかに、基本セットとして4種類のツールをバンドルした『NuMega
DriverBandle』が28万円で提供される。いずれの製品も、7月下旬の出荷を予定している。日本コンピュウェアでは、今回の新製品で、初年度1億円の売り上げを見込んでいる。
米コンピュウェア社のデバイス・ドライバー製品マネージャーのスティーブ・ルーイン-バーレン氏は、「この新製品で、開発者のデバッグに費やす時間、コストが大幅に削減できる。Windows
2000にも対応しており、デバイスドライバーを開発するための最適なツールだと自信を持っている」とコメントした。