6月1日から始まったCOMPUTEX TAIPEIも、本日でとうとう最終日を迎えた。見本市的な意味合いを持つ展示会のため、例年ならば各国からのバイヤーが来場者の中心だが、今回は一般来場者が非常に多い。午後1時を過ぎるころには会場通路がごった返しとなり、取材用機材を持ったままでは身動きがとれなくなるほどだ。
COMPUTEXの会場は通路が狭く、そのため混雑度が増しているようだ |
展示の目玉となったのは、やはりマザーボードやCPUなど。なかでも、Rise
Technologyが展示していたソケット370対応のCPU、『TIGER』が興味深い。TIGERは、同社の『mP6』に2次キャッシュを統合した製品で、サブ1000ドルPCをメインストリームとする同社にとって必要不可欠なCPUとなるだろう。ベースクロックは133MHzまでに対応。PC266規格のメモリーにも対応し、アッパーエンドでは400MHz版までをラインアップする予定だ。
↑Rise Technologyの新CPU『TIGER』 |
●会場で気になった小物たち
MP3関連は、バリエーションに富んだラインナップが見られた。RFC
DISTRIBUTION社とPowerColor社のブースで展示されていた『jaz Piper』はボイスメモ機能を搭載した携帯型MP3プレーヤー。32MBのメモリーを内蔵するほか、スマートメディア用のスロットも備えている。価格は179ドル(約2万1500円)を予定。『jaz Piper』は単4電池2本で駆動する、操作ボタンは日本製携帯電話のパクリか? |
MP3と同様に人気が高いのはCD-R関係だ。日本では“Mr.DATA”ブランドで馴染み深いCMC
MAGNETICS社などが、真円ではないCD-RやCD-ROMを展示していた。いちばん半径の短い円周までしかデータが書けないため、容量的にはシングルCDなみしかない。
↑RITEKのブースに展示されていた異型なCD-ROM。CD-ROMは重心が中央の穴にないと、うまく回転しかなったり、うなりをあげるのでまずい気もするのだが。 |
台湾ではWorkPadやPalm Pilotを見かけることは少ない。それゆえ、DATACOMP社のPalm
Pilot用キーボード『UKEY』は、貴重なPilot関係製品だ。
UKEYの後面にはシリアルポートがあり、こことPilotのクレイドルを接続して使うようになっている。つまり、キーボードを使うためには、Polotをクレイドルに置いておく必要がある。キーをコントロールするソフトウェアはハック形式であり、Fnキーを使用したマクロ機能と6つのファンクションキーが設定できる。残念ながらWorkPad日本語版や『J-OS』は未サポート。日本での発売も検討中で、市場価格は8000円程度を予定しているという。
↑『UKEY』は単4電池3本で駆動する。『SH-KEY』に続く第四のキーボードとなるか? |