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日立、高解像度プラズマディスプレー3モデルを発表

1999年06月02日 00時00分更新

文● 編集部 綿貫晃

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(株)日立製作所のデジタルメディアグループは2日、高解像度のプラズマディスプレーを発表した。発表されたモデルは、25インチSXGAディスプレー『CMP205SX』、41インチXGAディスプレー『CMP401X』、42インチハイビジョン対応ディスプレー『CMP402HD』。

同社は4月、富士通(株)と共同でプラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)の開発・製造・販売を行なう合弁会社、富士通日立プラズマディスプレー(株)(FHP)を設立している。今回発表されたのはFHPのPDPを使用した初のモデルとなる。

『CMP205SX』
『CMP205SX』



CMP205SX

CMP205SXは、CAD/CAM向けの25インチプラズマディスプレー。SXGA(1280x1024ドット)対応で、表示色は26万色。アスペクト比は5対4。ワイドレンジマルチスキャン対応で、水平周波数24K~85KHz、垂直周波数50K~86Hzに対応する。本体サイズは縦496x横590x奥行き122mmで、重量は20.5kg。発売は10月1日で、価格はオープン価格で実売価格は100~120万円程度の予定。

『CMP402HD』
『CMP402HD』



CMP402HD

CMP402HDは、美術館や博物館などの情報サービスをターゲットにした42インチのプラズマディスプレー。画素数は1024x1024ドットで、表示色は1670万色。アスペクト比は16対9。ハイビジョンに対応しており、アナログ信号のほか、デジタル信号1080i、480Pの表示が可能。60分の1秒に偶数ラインと奇数ラインを交互に発行させるALIS(Alternate Lighting of Surfaces Method)方式を採用し、従来と同じ電極数で2倍の解像度を実現しているという。マルチスキャン対応で、テレビ信号からパソコンアナログ映像信号(24KHz~64KHz)まで対応。本体サイズは縦648x横1036x奥行き89mmで、重量は33.5kg。発売は8月1日で、価格はオープン価格で実売価格は170~180万円程度の予定。

『CMP401X』
『CMP401X』



CMP401X

CMP401Xは、会議室でのプレゼンテーションなどに対応する41インチのプラズマディスプレー。XGA(1024x768ドット)対応で、表示色は26万色。アスペクト比は4対3。マルチスキャン対応で、テレビ信号からパソコンアナログ映像信号(24KHz~64KHz)まで対応。本体サイズは縦742x横940x奥行き97mmで、重量は33.5kg。発売は7月1日で、価格はオープン価格で実売価格は250万~270万円程度の予定。

『KaleidoArt(カレイドアート)』 『KaleidoArt(カレイドアート)』



また、CMP401Xを搭載したデジタル絵画システム『KaleidoArt(カレイドアート)』も同時に発表された。

カレイドアートは、デジタル化された国内外の絵画やデジタルアートを表示させるためのシステム。絵画コンテンツを表示するための額縁付きプラズマディスプレー、プラズマディスプレーをのせるイーゼル、映像制御装置、映像ソフトから構成されている。発売は9月1日からで、価格はオープン価格で実売価格は370万円程度の予定。

日立デジタルメディアグループCEOの藤森氏
日立デジタルメディアグループCEOの藤森氏



日立デジタルメディアグループCEOの藤森氏は、「我が社は、富士通日立プラズマディスプレーという合弁会社を設立し、PDP事業を拡大している。まだ、業務用のものが多いが、さまざまな事業展開を考えている。今後はミニシアターシステムなど、家庭向けのパッケージにも力を入れていきたい」と述べた。

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