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講談社など3社、オンラインマガジン“Web現代”の創刊を発表

1999年05月27日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(株)講談社、日本電気(株)、凸版印刷(株)の3社は、オンラインマガジン“Web現代”の創刊を発表した。講談社の総合週刊誌『週刊現代』、総合月刊誌『月刊現代』、写真週刊誌『FRIDAY』の一部コンテンツと、オリジナルコラム、ニュースなどを掲載するという。創刊は6月1日で、非会員制。当面はテスト期間とし、無償で提供される。

“Web現代”トップページより(テスト版)。電車の中釣り広告を意識したデザインになっている
“Web現代”トップページより(テスト版)。電車の中釣り広告を意識したデザインになっている



掲載が予定されているコンテンツは以下のとおり。毎週水曜日にコンテンツ全体を更新するほか、毎日何らかの形で部分的に更新していく予定。

・“「Web現代」トピックス”--オンライン独自取材のスクープ記事
・“Online版直撃インタビュー”--テキストに加え、動画と音声のストリーミングデータも掲載予定
・“Internet FRIDAY”--写真週刊誌『FRIDAY』のインターネット版。雑誌未掲載の写真や動画・音声も掲載する
・“月刊「現代」”--月刊総合誌『現代』の記事を一部デジタル化
・“宮澤正明電脳写真館”--宮澤氏はアイドル写真集『菅野美穂NUDITY』などで人気の若手写真家
・“野口悠紀雄 週刊インターネット「超」活用法”--野口東大教授の書籍やホームページと連動
・“嵐山光三郎の「決定版」快楽温泉”--温泉評論家嵐山氏による温泉コラム
・“デジタル特捜隊”--噂やスキャンダルをインターネットの検索システムを利用して追及するコラム

Web現代を見るにはウェブブラウザーが必要で、Internet Explorer 4.0以上が推奨される。また、各コンテンツの記事によっては、テキストデータのほか動画・音声のストリーミングデータも掲載される。それらの再生にはWindows Media PlayerもしくはRealPlayerが必要となる。

なお、本創刊の時期や、サービス提供の価格などは未定。テスト期間のヒット率、広告費などから検討するという。現時点においては、非会員制の総合サイトに会員制のコンテンツへのリンクを張るという形式で、会費は月額500円から1000円程度を考えているという。

将来はヘアヌードや袋とじも


講談社の杉本暁也取締役
講談社の杉本暁也取締役



講談社の杉本暁也取締役は、同社のインターネットへの対応が送れているとした上で、「ここ1年くらい研究した結果、今の雑誌を取り巻く状況から、インターネット媒体に進出したほうがいいのではないかと判断した。技術的には凸版とNECと協業し、オンブにだっこで具体的な形ににしたい」と語った。凸版は紙媒体のデジタルデータ化や著作権保護セキュリティー技術で、NECは認証・課金システムの構築で参加する。

元木昌彦企画室室長
元木昌彦企画室室長



また、Web現代の編集を担当する企画室新雑誌企画部の元木昌彦室長は、Web現代の創刊について「紙媒体で新しい雑誌を創刊するのと同じコンセプトで、オンラインマガジンができないかと模索した。紙媒体プラス読者との双方向性、動画、音声のデータの追加といった新しいエンタテイメントを考えている。Web現代独自の取材スクープを最低でも2~3本入れていきたい」と語る。また、同社の雑誌が得意とするヘアヌード・袋とじのインターネット展開についても「否定はしない」と意欲を見せた。

現在、同社は『FRIDAY』の有料ホームページや『週刊現代』のホームページを運営しているが、将来的にはWeb現代に集約するという。また、メールによるホームページ更新の通知サービスも予定している。

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