アイオメガ(株)は、40MBの容量を持つ小型の記録メディア『Clik!』のドライブとディスクを発表し、製品としてはClik!ドライブとパソコンとの接続キットなどをセットにした『Clik!プラスパッケージ』を5月に発売する。また、Zipドライブの新製品で、ディスク1枚あたり250MBの容量を持つ『Zip
250ドライブ』日本語版を4月末に発売する。
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アイオメガの青木芳夫代表取締役社長 |
Clik!は、デジタルカメラやHandheld PC、サブノートパソコンをターゲットにアイオメガが開発した小型のディスク記録メディア。1MBあたりのコストで比較すると、コンパクトフラッシュ(500~700円)やスマートメディア(375~625円)に対して、40円程度と安く、写真フィルムのような感覚で使えるという。
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『Clik!プラスパッケージ』の内容物 |
5月に発売されるClik!プラスパッケージは、Clik!ドライブ本体、PCカード(Type
II)インターフェース、デスクトップドッキングステーション、スマートメディア/コンパクトフラッシュメモリーリーダー、NiMHバッテリー、Clik!ディスクがセットになった製品。このパッケージだけで、ノート/デスクトップパソコンでの利用ができるほか、スマートメディア/コンパクトフラッシュからClik!ディスクへのファイルのコピーも行なえる。価格はオープンプライスだが、予想小売価格は4万円前後。また、Click!ディスクの価格もオープンプライスで、予想小売価格は1500円前後。
アイオメガによると、Clik!関連の製品はこのパッケージのみで、現時点ではドライブ単体などでの販売は予定していないという。製品の主な仕様は表の通り。サポートされるOSは、Windows
95/98、Windows NT 4.0、Windows CE 1.0以上となっている。
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『Clik!ディスク』と『Clik!ドライブ』。ディスクは金属カバーに覆われており、厚みの割に剛性はかなり高い |
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日本電気が発売を予定しているというUSB接続のClik!ドライブ。アイオメガによると、日本電気のほかにもClik!製品の発表を予定しているメーカーがあるという |
Clik!ドライブ |
平均シーク時間 |
25ms |
最大データ転送速度 |
1.2MB/秒 |
回転数 |
毎分2941回転 |
サイズ |
幅70×奥行き117×高さ18mm(バッテリー未装着時) |
重さ |
約90g(バッテリー装着時約170g) |
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Clik!ディスク |
容量 |
40MB |
サイズ |
幅50.1×奥行き54.9×高さ1.95mm |
重さ |
約10g |
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Zip 250ドライブは、同社の『Zip 100ドライブ』の上位機種で、従来の100MB
Zipディスクに加え、250MB Zipディスクの読み書きが可能。データ転送速度は2.4MB/秒と、Zip
100ドライブに比べ、2倍以上に高速化されている。ACアダプターは、100~240V対応で、小型軽量のものが付属する。ドライブの価格はオープンプライスだが、予想小売価格は3万円程度、ディスクの価格もオープンプライスで、予想小売価格は2500円前後の見込み。
Zip 250ドライブとZip 100ドライブは今後も併売されるが、Zip 100ドライブでは250MB
Zipディスクの使用はできない。
Zip 250ドライブが対応するOSは、Windows 3.0以上、Windows 95/98、Windows
NT 3.51以上、MacOS 7.0以上(MacintoshはSCSI接続のみ)。主な仕様は表に示す。
Zip 250ドライブ |
平均シーク時間 |
29ms |
最大データ転送速度 |
2.4MB/秒 |
回転数 |
毎分2941回転 |
サイズ |
幅140×奥行き184×高さ38mm |
重さ |
約450g |
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