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ソニー、新しい形の音楽配信を提案-音楽番組と連動して、音楽データをダウンロード-

1999年03月25日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 ソニー(株)は、'99年5月から衛星を使っての音楽配信事業に本格的に乗り出す。音楽配信は、同社が筆頭株主を務めるCSデジタル放送会社である日本デジタル放送サービス(株)が運営する“SKY PerfecTV! ”に新しく追加する音楽情報・音楽配信番組“MusicLink”チャンネルで行なわれる。

発表会場でのデジタルメディアエンタテインメント(株)取締役事業部長の中西義明氏
発表会場でのデジタルメディアエンタテインメント(株)取締役事業部長の中西義明氏



放送と配信を融合した音楽番組“MusicLink”

 ソニーが筆頭株主を務めるデジタルメディアエンタテインメント(株)が、放送と配信を融合した新しい形の番組“MusicLink”チャンネルを5月12日に開局する。このチャンネルでは、通常の音楽番組と同時に、音楽配信を行なう。1つの番組に付き、最大10曲の音楽を配信する予定という。なお、音楽のダウンロードができるのは、本日ソニーが発表したデジタルCS専用チューナー『DST-MS9』を使用している契約者のみになる。

 同社の筆頭株主であるソニーは、先日、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)を子会社化すると発表したばかりだが、SMEだけでなく、他のレコード会社とも協力したいとしている。なお、当面は、“メジャーなアーティストというよりも、既存の流通では手に入りにくい音源(インディーズなど)”を中心に扱っていくという。

 また、音楽データと同時に、写真、歌詞、アーティスト情報といったテキストデータのダウンロードサービスも’99年の夏ごろに開始する予定。放送の視聴料は無料で、音楽のダウンロードに関しては、夏ごろから有料化する予定だ。楽曲の課金は、通常のSKY PerfecTV! の課金システムを使用し、単価は150から200円を予定している。

 音楽のデータ配信には、著作権保護にも配慮して、音楽データには不正コピー防止の技術的対応を行なっており、著作権保護のため、デジタル音楽ソースからの無制限のコピーを防止するSCMS(Serial Copy Management System)を採用している。また、音楽データの音源使用料、著作権使用料の支払なども行なっていく。

MDデッキ『MDS-DL1』(左)、デジタルCS放送受信セット『SAS-MS9SET』(右)
MDデッキ『MDS-DL1』(左)、デジタルCS放送受信セット『SAS-MS9SET』(右)



音楽配信サービスに対応するデジタルCSチューナー

 ソニーは、各種のデジタルメディアを1台で統合的に受信し、その受信コンテンツを他のAV機器に配信できる機能を持った次世代STB(Set Top Box)“PlusMedia STATION”を発表した。

 本日“PlusMedia STATION”の第1号機として、SKY PerfecTV! で開局するインタラクティブ放送に対応するデジタルCS放送チューナー『DST-MS9』と2衛星対応CSアンテナをセットにした『SAS-MS9SET』の2機種を発表。特徴は、各AV機器との接続が可能なi.LINK端子を装備したことである。これにより、i.LINK端子を装備するMDデッキと接続し、“MusicLink”で配信される音楽をMDに録音できる。

 i.LINKでは、接続機器のコントロール信号を送受信することも可能で、接続されたMD機器の電源ON/OFF、再生、停止などをテレビに表示される“i.LINKコントロールパネル”で操作できるという。

 『DST-MS9』と『SAS-MS9SET』の発売は、5月20日。価格は『DST-MS9』が6万2000円、『SAS-MS9SET』が5万円。両機種合わせて、年間約20万台の販売を目指しているという。

『MDS-DL1』を接続した場合のテレビ画面
『MDS-DL1』を接続した場合のテレビ画面



i.LINK端子を装備し、音楽データを高速にダウンロードできるMDデッキ『MDS-DL1』

 本日発表したMDデッキ『MDS-DL1』は、i.LINKケーブルを使ってデジタルCS放送チューナー『DST-MS9』と接続すれば、インタラクティブチャンネル“MusicLink”が配信する音楽データを通常の4倍速でMDに録音できるという。音楽データは、MDシステムで採用されている音楽圧縮技術ATRAC(Ada@tove Transform Acoustic Coding)形式のままMDデッキに転送され、通常の4倍の速さで録音が可能となっている。

 音楽データは、ソニー既存のMD機器にも、CSチューナー付属のAVマウスと光デジタル出力を利用することで音楽のダウンロードが可能だが、この場合ダウロード時間は等速になる。

 また、同社のPC“VAIO”(一部の機種のみの対応)に、同梱アプリケーション『MDclip Editor』をインストールすれば、i.LINKで『MDS-DL1』を接続して、PCからの基本操作、タイトル入力などの編集作業が行なえる。

 加えて、『MDS-DL1』は、音楽用MDのオプション拡張規格“MDclip”を採用しており、『MDclip Editor』を使えば、PC上でJPEGフォーマットの画像、テキストデータの操作が行なえるという。

 なお、発表会場で「今後、音楽だけでなく、映像の衛星配信も十分に可能性はあると思います」と、同社常務の久保田幸雄氏は語った。

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