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日本SGI、Windows NTを搭載したビジュアルワークステーションを発売

1999年01月12日 00時00分更新

文● 報道局 清水久美子

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 日本シリコングラフィックス(株)(NSG)は、ビジュアルワークステーション『Silicon Graphics 320』と『同540』の2モデルを発表した。

『Silicon Graphics 320』
『Silicon Graphics 320』



 両モデルとも、OSにWindows NT 4.0を搭載し、インテルと共同開発した独自のグラフィックス・チップセット“Cobalt(コバルト)”を装備したIVC(Integrated Visual Computing)アーキテクチャーを採用。Cobaltはグラフィックス・エンジンとメモリ・コントローラーを集積した1000万ゲートのASICで、メインメモリをVRAMとして利用する。これにより毎秒3.2GBのメモリーバンド幅を実現したほか、インテルからバスライセンスの提供を受けて設計したI/Oコプロセッサーの“Lithium(コードネーム:リチウム)”を搭載したことで、毎秒1.6GBのI/Oバンド幅が実現したという。

 CPUにPentium II-350MHzを搭載したミニタワー型モデル『Silicon Graphics 320』の価格は68万2000円から、Pentium II Xeon-450MHzを搭載したフルタワー型モデル『同540』は120万3000円から(両モデルともモニター別売り)。出荷時期は『Silicon Graphics 320』が2月、『同540』が4月の予定。

左よりインテル(株)の西岡郁夫会長、日本SGIの和泉法夫社長、マイクロソフト(株)の阿多親市常務取締役
左よりインテル(株)の西岡郁夫会長、日本SGIの和泉法夫社長、マイクロソフト(株)の阿多親市常務取締役



 また、今後の経営戦略も発表した。これまでの代理店中心の販売に加え、直販営業を強化するという。具体的には、直接販売を推進する“ソリューション営業本部”と、間接販売を推進する“ワークステーション営業本部”を新設し、2体制で事業を進めていく。今回発表になったビジュアルワークステーションは、“ワークステーション営業本部”の管轄化で販売することになり、流通業者など代理店を通じて大量出荷を狙う。ビジュアルワークステーションの初年度出荷目標は2万台の予定。『同200シリーズ』といったローエンド向けモデルや、今回発表したモデルの中間に位置付けられる『同400シリーズ』、さらにノート型の投入も視野に入れているという。

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